ユーロドル:2月21日のファンダメンタル分析
テーマ:もっぱらユーロ圏の政治リスクが話題の中心。
1つ目は、3月15日の議会選挙を控えるオランダ。
極右政党の自由党のウィルダース党首の支持率の上昇が目立っています。
やはり、移民・難民受け入れには反対で、反EUの姿勢で、リスク・オフの面が強いです。
2つ目は、フランス大統領選挙。
やはり極右政党の国民戦線のルペン党首が世論調査で躍進中で、昨日は仏国債への売りが強まり仏国債利回りは急上昇しました。ただ、市場は、ルペン党首は第1回投票にはのこるものの決選投票では勝利できないと織り込んでいます。先週末17日には左派のアモン候補とメランション候補の協力が報道され、ユーロが急落しましたが、昨日の報道では両氏の政策見解が埋まらずとの事で、ユーロ相場への影響は今のところは1.06台前半で収まっています。もし左派の統一候補が固まる場合、中道候補を上回る票を獲得して、ルペン候補との決選投票になるとの可能性が高いとされます。
不透明感からやはりリスク・オフの要因です。
3つ目は、ギリシャ債務問題。
ギリシャ政府とユーロ圏財務相との協議が難航中。財政緊縮策をめぐり来週の協議が再開となりましたが、
その先行きは不透明です。
4つ目は、イタリアのレンツィ前首相。
昨年12月に自身の掲げる憲法改正案が国民投票で否決されたことで首相を辞任後、前日19日には与党・自由党の書記長(党首)を辞任。党首選を行って再選を目指し、その実績を背景に総選挙実施をせまると想定され、波乱要因です。
5つ目は、ブレグジット。
昨年のブレグジット決定以降、今後の英国とEUとの離脱交渉が容易ではないとの市場の織り込みが、常にユーロの上値を重くしています。
6つ目は、ドイツ。
報道によると、最新の世論調査によれば、メルケル首相のキリスト教民主と社会同盟の連立への支持が、左派社会民主党に抜かれました。ドイツでもやはり保守が苦戦を強いられています。
ユーロドル:2月21日のテクニカル分析
ポイント:基準線・転換線を維持できず、両線を背に下値模索の動き。
20日の引けは1.0615とほぼ17日引けと同水準で変わらずでした。
日足の一目均衡表の基準線1.0675、転換線1.0636を依然回復できていません。
テクニカルには、依然2本の先行スパン1.0553と1.0821の間にあるものの
2日の高値1.0829を付けた後の下押しトレンドの継続の中にあるとの見方に変わりはありません。
今日のポイントは、日足の一目均衡表の基準線です
同線を下回っている限りは安値更新の可能性がありと見ます。
1.1.0553に位置する日足の一目均衡表の先行スパン1。
2. その下は先週安値15日の1.0517が下値目途です。
3.同レベルを下抜けてくれば売りサインとなり、1月3日の年初来安値1.0339が意識されます
上値目途は
1. 転換線の1.0636、基準線の1.0675の回復。
2. その上値は今後1週間程度横ばいと見られる日足の一目均衡表・先行スパン2の1.0821
ですがその後の反落に注意です。
今日のレンジは、1.0550~1.0700と見ます。
オーダー/ポジション状況
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