ユーロドル:2月20日のファンダメンタル分析
テーマ:フランス大統領選挙へ向け左派2人が協力。
4月に予定されているフランス大統領選挙の前に、3月15日に予定されているオランダ議会選挙が争点・注目なのですが先週末金曜日17日に、フランス大統領選挙に関する注目すべき報道がありました。
フランスの別々の左派の2人のフランス大統領候補が、選挙協力をして行く協議に入っているとの報道です。
この事の持つ意味は、フランス・リスクの高まりです。
フランスの大統領選挙は、第1回目の投票で過半数を獲得する候補がいない場合、その2週間後に上位の2候補による決選投票が行われ、より多い得票を得た候補が当選になります。
今までは、4月実施と見られる第1回投票ではどの候補も過半数は得られず、5月実施と見られる決選投票は、極右政党の国民戦線のルペン党首と、中道のマクロン前経済相かフィヨン元首相との決選と織り込んでいました。
この左派2人、与党・社会党のアモン候補と急進左派のメランシュ候補、は積極財政を掲げているとされ、その意味では右傾化とは違う意味でフランス財政にとって問題視されます。
つまり、この左派連合とルペン候補の決選投票となる場合には、どちらに決してもフランスにとってはリスクとされ、その不透明さを織り込む形で先週末金曜日17日にはリスク・オフのユーロ売りとなりました。
今後もこの展開に要注意です。
ユーロドル:2月20日のテクニカル分析
ポイント:基準線・転換線を維持できず、下値模索の動きに注意。
17日の引けは1.0612とほぼ安値引けで、日足の一目均衡表の基準線1.0675、転換線1.0662を維持できなかった事に注目です。
材料的には以下のリスク・オフのユーロ売りです、
1. オランダで極右政党自由党の躍進
2. フランス極右政党国民戦線のルペン・リスク
3. 金融支援審査に関し、これ以上の財政緊縮策を実施する意向なしと表明したギリシャ政府
テクニカルには、依然2本の先行スパン1.0553と1.0821の間にあるものの2日の高値1.0829を付けた後の下押しトレンドの継続の中にあるとの見方に変わりはありません。
15・16日と連続陽線で上昇する基準線に沿って、下降中の転換線の上抜けを試したものの失敗した恰好です。
今日のポイントは、日足の一目均衡表の基準線です
同線を下回っている限りは安値更新の可能性がありと見ます。
1.1.0553に位置する日足の一目均衡表の先行スパン1。
2. その下は先週安値15日の1.0517が下値目途です。
3.同レベルを下抜けてくれば売りサインとなり、1月3日の年初来安値1.0339が意識されます
上値目途は
1. 前日高値の1.0677。
2. その上値は今後1週間程度横ばいと見られる日足の一目均衡表・先行スパン2の1.0821
ですがその後の反落に注意です。
今日のレンジは、1.0550~1.0700と見ます。
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
ユーロ(EUR)の記事
Edited by:山中 康司
2024.11.25
ユーロ ユーロは上げても下げても売りの展開(週報11月第4週)
先週のユーロドルはウクライナ・ロシアの戦争激化懸念から年初来安値を大きく更新する一週間となりました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:山中 康司
2024.11.25
ドル円 もみあい継続するも動くならば下方向の調整か(週報11月第4週)
ドル円も154円割れではドル買いが出てくる展開になっていました。
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:上村 和弘
2024.11.25
トルコリラ円見通し 三尊型形成か、三角持ち合いから上放れか、試される(24/11/25)
トルコリラ円の11月22日は概ね4.49円から4.45円の取引レンジ、23日早朝の終値は4.48円で前日終値と変わらなかった。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。