ドル円:2月21日のファンダメンタル分析
テーマ:3月FOMCでの米利上げへの織り込み。
イエレン議長は先週、3月FOMCでの米利上げの可能性を示唆しました。
ただ、その3月FOMCでの米利上げは難しいと想定しています。
CMEのFedウオッチでも、3月米利上げは昨日で17.7%と、先週一時30%前後へと高まった市場の期待も後退しています。
FRBとしては、状況が許せば動きたいのだと思います。米労働市場はほぼ完全雇用と言ってよく、FRBの責務のもう1つの物価上昇も、目標としている2%に知被いているからです。
ただ、先週イエレン議長も述べている様に、その状況とは、トランプ政権のインフラ投資や大型減税に関して、言葉だけでなく具体的に形になる事が求められているものの、遅々として進んでいないからです。
大型減税はもしかすると来年度2018年へずれ込んでしまうのではとの懸念まで浮上しています。
その場合には、現状で市場が広く織り込んでいる6月の利上げも先送りとなってしまう可能性が高く
今後の市場の織り込み方に要注意です。
そのあたりの解釈や見通しを今週のFRB理事の相次ぐ講演や、22日に公表されるFOMC 議事録を通して、織り込んでゆく時間になると想定します。
ドル円:2月21日のテクニカル分析
ポイント:113台回復するも、転換線を割り込んだまま。
先日、転換線113.28を割り込んだまま、回復できていません。
昨年12月15日の高値118.67と、1月3日年初来高値の118.61とをダブルトップとした下げの流れを、1月23日に日足の一目均衡表の先行スパン1を下へ割り込んで以降、様子見のレンジでの動き継続です。
その中で113.00をNY引けで回復するも、転換線を上抜けできていない事から、目先足元は下値模索と想定します。
テクニカルには、引き続き高値圏で難しい局面が継続です。
15日の長い上ヒゲ、低下してきている日足の一目均衡表の基準線113.61に上値を抑え込まれた格好です。
この基準線を上抜いてゆければ先行スパン1の116.34の上抜けも視野に入り、そこまで上昇すれば新しい上昇トレンドに入るとの想定に変わりありません。
上昇して来ている転換線113.28を下抜け、同線を割り込んだままの内は、再度の111.50水準の下抜けを試す展開を想定します。
上値方向を目指すには
1. 先ずは転換線回復が必要です。
2. この基準線を超えてくれば、高値更新の可能性が見えてきます。
下値目途は、
1.年初来安値2月7日の111.57です。
2.その下は、昨年11月の101.20から118.60までの上昇の50%下押しに当たる109.94です。
因みに同水準は先行スパン2の109.93でもあり、強い支持であると判断します。
連日述べております通り、今年は年間で見るとレンジであるとする見方にも変わりはありません。
2月7日は111.57まで下押しし年初来安値となっていますが、1月3日の初来高値の118.60との間を意識して、112〜118、もしくはやや広げての110〜120と想定します。
つまり上昇しても118〜120、下押ししても110〜112が今年の限界とみています。
今日のレンジは、112.50~113.50と見ます。
オーダー/ポジション状況
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