ランド円レポート月曜版
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、ランド円は「8.40レベルをサポートに、8.60レベルをレジスタンスとする流れ」としました。実際のレンジは、安値が8.46レベル、高値が8.84レベルと、予想よりも大きくランド高に動き1週間の値幅としても最近に無く大きな変動でしたが、週末クローズは8.62レベルとなりました。
ランドの動きですが週前半はドルランドがランド高となる一方で、ドル円は円安となり双方の動きからランド円は上昇する展開となりました。ドル円の動きはご存知の通り、日米首脳会談で為替の具体的な話が出なかったことと、イエレンFRB議長の議会証言によるものですが、ランドの動きは大きな材料があったわけでは無く、ふと気づくと13.0の大台を割り込み12.89台までランド高が進みました。
これは明らかにテクニカルな要因と考えられ、2015年8月以来の13割れとなったことが大きいと言えます。次のドルランド週足チャートをご覧ください。
ドルランド週足
こうして長期チャートを見るとドルランドは、2016年初まで続いた長いランド安(ドル高)の流れからランド高(ドル安)へと切り返し、2016年初からの大きな下降チャンネル(赤い線)の中で小さなと言っても3か月は続いている下降チャンネル(ピンクの線)の中での推移となっていることがわかります。
更に先週の下げでここしばらくサポートとなっていた13.18 / 20(2016年安値が13.18レベル)を下抜いたことで仕掛け的なランド買いの動きが入ったと言えそうです。現在は、この13.18 / 20が逆にレジスタンスとなりやすい水準となってきたため、ファンダメンタル的には積極的にランドを買う材料は見当たらないもののテクニカルには押し目買いが出やすい地合いとなっていると考えることが出来るでしょう。
いつもの4時間足チャート上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
ランド円、ドルランド、ドル円四時間足
先週までと比較の意味でランド円の8.35と8.60にラインマーカーは引いたままにしてありますが、先週前半に上げた後の押しでもこれまでのレジスタンス水準だった8.60レベルを維持しています。また中段のドルランドでは13.20レベルを割り込んだ後の売りの動きと、その後は逆に13.20レベルが上値の重たくなってきている水準であることが見て取れます。
直近ではドル円でも円高の動きはありますが、市場が全般的に大きなランド高を期待していなかった中での2015年8月以来の対ドルでのランド高水準を見たという余波は今週も続くものと見ています。
今週はランド円でも押し目買いが出やすい流れを想定し、8.55レベルをサポートに、8.80レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。
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