ユーロドル:2月10日のファンダメンタル分析
テーマ:ユーロ・リスクは一服。
足元のユーロ圏へのリスクは
1. メイ英首相が昨日「3月末までにリスボン条約50条を発動」と発言。
EU離脱の通知の権限をメイ首相へ与える決議を、英国議会下院は賛成多数で可決
この後上院に回るも、可決される見通しで、50条をめぐるリスク・オフはいったん様子見です。
ただ、ブレグジット自身のリスク・オフは継続で、この後は、実際の協議を見守る事になります
2. フランス大統領選挙に関してのルペン・リスクの織り込みの動きも昨日は一服。
3. 一方で、期限の目途とみられる3月9日を控え、ギリシャ懸念は再燃しています。
昨日はトランプ発言の市場への影響職が大きく、リスク・オンが進みました、
米10年債利回り、NYダウ、ドル祖場の上昇を受けた形で、欧州株は堅調に推移し、欧州債債券の利回りも上昇しました。
リスク・オンが進んだというより、昨日までのシルク・オフが一服との表現のほうが妥当です。
ユーロ圏では、
オランダの総選挙、
フランスの大統領選、
ドイツの総選挙
が今後順次予定されています。
イタリアでも年内に総選挙が実施される可能性があり、
根本的なユーロ圏の政治のリスクが引き続きテーマです。
本確定なユーロのリスク・オンは、これら政治リスクを乗り越えた先の話と判断します。
ユーロドル:2月10日のテクニカル分析
ポイント:足元の上昇トレンドの終わりの予感強まる。
テクニカルには、上値、先年初来高値の2月2日の1.0829を試す上昇トレンド、行スパン2の1.0826の上抜けを1月31日から試す動きは一旦終了したと判断します
目先は下値押しの強さに注目です。
7日の1.0655、8日1.0641切り下げた後、前日は1.0651までの下押しと、8日の安値まで届きませんでした。
ですがNY引け自体は1.0655水準と、前日の安値水準での推移で、引き続き上値が重い地合い継続です。
ただ、実勢値は、
上値先行スパン1.と2.の中間値、
基準線と転換線の中間値
に位置していて、上にも下にも離れる可能性はありです。
今日もポイントは、日足の一目均衡表・転換線1.0725です
同線を上回り回復する場合には、再度高値更新を試す可能性が出てきます。
ただ、同線を下回っている限りは
1.19日安値の1.0588を試す流れと見ます。
2. その下は1.0553に位置する日足の一目均衡表の先行スパン1です。
上値目途は
1. 転換線1.0725の回復です。
2. その上値は今後1カ月程度横ばいと見られる日足の一目均衡表・先行スパン2の1.0821
今日のレンジは、1.0650~1.0750と見ます。
オーダー/ポジション状況
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