ユーロドル:2月9日のファンダメンタル分析
テーマ:引き続き5月のフランス大統領選挙、ルペン・リスクが材料。
昨日の日報でルペン・リスクの話を取り上げ、5月のフランス大統領選挙の本命とされていた仏のフィヨン元首相の立候補取り下げの可能性の話とともに、中道系のマクロン前経済相が有力候補として取り上げましたが、
そのマクロン前経済相に同性愛者との不倫疑惑が浮上してしまい、しかも加えてフィヨン元首相にも新たらしい疑惑が報道されてしまいました。
その結果、仏大統領選懸念が、市場の注目の前面に出てきて、ユーロ売り材料となっています
極右政党の国民戦線のルペン党首根の支持率が一時より後退していたので、市場はフランス大統領選挙という材料を注視しながらも様子見の態度をとっていましたが、ここにきて中道の主要候補者の相次ぐスキャンダルから、各氏とも支持率を落としてしまい、市場としても再度リスク・オフとして動き出しました。
ルペン候補の大統領選挙の当選は、リスク・オフ。
ルペン候補に勝つであろうとされていた中道の2氏の支持率低下で先行きが不透明になり、やはりリスク・オフ。
現状では、5月のフランス大統領選挙に関する不透明感が、ユーロ売りの材料の前面に出てきた格好です。
市場はこの不透明な状況を最も嫌う訳で、一段のリスク・オフが進む可能性が高いと想定します。
ユーロドル:2月9日のテクニカル分析
ポイント:ファンダメンタルズ的には、ルペン・リスク、テクニカル的には、1.07割れから足元の上昇トレンドの終わりの予感。
テクニカルには、上値、先行スパン2の1.0826の上抜けを1月31日から試す動きが続いていますが、今日で8期間目で、明日が丁度9期間目です。
1.08、1.07と徐々に上値を切り下げてきている一方で、
下値も7日の1.0655、前日は1.0641とこちらも徐々に切り下げていて
足元で意識していた、年初来高値の2月2日の1.0829を試す上昇トレンドが終わったと想定します。
著しく過小評価されたユーロを利用しドイツが他国に対して優位に立っているとしたナバロ米NTC委員長のユーロ安批判を契機に、先行スパン2の上抜けが意識されていましたが、日足の一目均衡表の転換線を下り、NY 引けも1.07割れなので弱気です。
今日もポイントは、日足の一目均衡表・転換線です
同線を上回り回復する場合には、再度高値更新を試す可能性が出てきます。
ただ、同線を下回っている限りは
1.19日安値の1.0588を試す流れと見ます。
2. その下は1.0562に位置する日足の一目均衡表の先行スパン1です。
上値目途は
1. 転換線1.0726の回復です。
2. その上値は今後1カ月程度横ばいと見られる日足の一目均衡表・先行スパン2の1.0826
今日のレンジは、1.0650~1.0750と見ます。
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2024.11.22
ドル円154円台前半、本邦CPI高止まり等で一時154円割れ (11/22午前)
22日午前の東京市場でドル円は「往って来い」。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
豪ドルWeekly 100円を挟んだもみ合い、CPIで早期の利下げ観測が強まる可能性も(24/11/22)
今週の豪ドルは、豪準備銀行(RBA)が公表した理事会要旨でタカ派姿勢が確認されたものの、買いは続かず、100円水準を挟んだ小動きの相場展開が続いた。
-
ユーロ(EUR)の記事
Edited by:NSJ
2017.02.08
ルペン・リスク(2017年2月8日)
ここにきて、リスク・オフ的な独国債の買い(利回りの低下)、先週回復した1.08台を維持できず、ユーロドルは戻り売り優先の地合いとなっています。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。