ルペン・リスクが材料(2017年2月9日)

引き続き5月のフランス大統領選挙、ルペン・リスクが材料。

ルペン・リスクが材料(2017年2月9日)

ユーロドル:2月9日のファンダメンタル分析

テーマ:引き続き5月のフランス大統領選挙、ルペン・リスクが材料。

昨日の日報でルペン・リスクの話を取り上げ、5月のフランス大統領選挙の本命とされていた仏のフィヨン元首相の立候補取り下げの可能性の話とともに、中道系のマクロン前経済相が有力候補として取り上げましたが、
そのマクロン前経済相に同性愛者との不倫疑惑が浮上してしまい、しかも加えてフィヨン元首相にも新たらしい疑惑が報道されてしまいました。

その結果、仏大統領選懸念が、市場の注目の前面に出てきて、ユーロ売り材料となっています

極右政党の国民戦線のルペン党首根の支持率が一時より後退していたので、市場はフランス大統領選挙という材料を注視しながらも様子見の態度をとっていましたが、ここにきて中道の主要候補者の相次ぐスキャンダルから、各氏とも支持率を落としてしまい、市場としても再度リスク・オフとして動き出しました。
ルペン候補の大統領選挙の当選は、リスク・オフ。
ルペン候補に勝つであろうとされていた中道の2氏の支持率低下で先行きが不透明になり、やはりリスク・オフ。
現状では、5月のフランス大統領選挙に関する不透明感が、ユーロ売りの材料の前面に出てきた格好です。

市場はこの不透明な状況を最も嫌う訳で、一段のリスク・オフが進む可能性が高いと想定します。

ユーロドル:2月9日のテクニカル分析

ポイント:ファンダメンタルズ的には、ルペン・リスク、テクニカル的には、1.07割れから足元の上昇トレンドの終わりの予感。

テクニカルには、上値、先行スパン2の1.0826の上抜けを1月31日から試す動きが続いていますが、今日で8期間目で、明日が丁度9期間目です。
1.08、1.07と徐々に上値を切り下げてきている一方で、
下値も7日の1.0655、前日は1.0641とこちらも徐々に切り下げていて
足元で意識していた、年初来高値の2月2日の1.0829を試す上昇トレンドが終わったと想定します。

著しく過小評価されたユーロを利用しドイツが他国に対して優位に立っているとしたナバロ米NTC委員長のユーロ安批判を契機に、先行スパン2の上抜けが意識されていましたが、日足の一目均衡表の転換線を下り、NY 引けも1.07割れなので弱気です。

今日もポイントは、日足の一目均衡表・転換線です
同線を上回り回復する場合には、再度高値更新を試す可能性が出てきます。
ただ、同線を下回っている限りは
1.19日安値の1.0588を試す流れと見ます。
2. その下は1.0562に位置する日足の一目均衡表の先行スパン1です。

上値目途は
1. 転換線1.0726の回復です。
2. その上値は今後1カ月程度横ばいと見られる日足の一目均衡表・先行スパン2の1.0826

今日のレンジは、1.0650~1.0750と見ます。

オーダー/ポジション状況

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