ドル円:2月10日のファンダメンタル分析
テーマ:トランプ発言でドル高。
「向こう2、3週間に、税制に関して、目を見張るような発表を行う」
「老朽化した社会インフラ、航空・鉄道・道路、これらをすべて変える」
このトランプ大統領の突然の発言に市場は驚いてドル高の展開になっています。
「税制」「社会インフラ投資」を約束する発言から、リスク・オンが再燃です。
ドル円は113.35まで、NYダウは140ドル近く、米10年債利回りは2.40%まで一時上昇しました。
この話は何かというと、昨日ホワイトハウスにてトランプ大統領が大手航空会社の首脳と会談をした際に
老朽化している航空管制システム、空港インフラのみならず、鉄道システムやハイウェイ、一般道路にまで関して、
「これらをすべて変える」と約束をしたという事です。
ただ、問題もあり上値も抑えられそうです。
1.「税制」「社会インフラ投資」をトランプ大統領は約束する事は出来ます。
その約束へ向けて動くでしょう。
しかし、「これらをすべて変える」を、現実のものにする為には議会を通さねばなりません。
トランプ大統領の掲げる前向きの施策へのリスク・オンは、1月20日の就任式までのトランプ相場第1幕で、既に織り込み済です。
ここから一段の高値更新、上昇トレンドへ乗るためには、議会対策の裏付けが必要です。
2.この週末の日米首脳会談で、ドル円相場に関する為替調整の話です。
昨日のトランプ大統領発言
「日本には全国どこへ行っても新幹線が走っているが、米国には1本もない」との発言から、話題の中心は社会インフラ投資で、これに日本がどう資本、資金、技術を提供、協力するかの話となりそうです。
ですが、為替レートに関する話しが全く行われないとは想定しにくく、公式・非公式の会談を含めドル高懸念発言には要警戒です。
ドル円:2月10日のテクニカル分析
ポイント:転換線113.49を回復できるか
昨日は、トランプ発言によるリスク・オンの動きで、一時高値113.35まで上昇。
すぐ上値で横ばい推移の、日足の一目均衡表の転換線113.49を上抜いてゆけるかに注目です。
テクニカルには、この転換線を割り込んだままで、回復できていないので、足元は下向き継続です。
本日もまず転換線を上値抵抗と考え、同線を背後に戻り売り優先、もし上抜けてくる場合には一旦買戻して様子を見るべきと考えます。
ただ、この週末には日米首脳会談があるので、あえてポジションは取らず見送りも有効です。
週明けの早朝が大きくギャップアップ、ギャップダウンでの開始も想定されるからで、その動きを確認してからの始動で遅くはありません、というより週超えのポジション持ち越しはリスクが高いとみるべきです。
上値方向を目指すには
1. 先ずは転換線の回復、そして114台の回復が必要です。
2. 低下傾向の日足の一目均衡表・基準線114.89を超えてくれば、高値更新の可能性が見えてきます。
転換線を下回っている限りは、一段の安値模索の動きの中にあるとの判断に変わりはありません。
本日の下値目途は、
1.昨年11月の101.20から118.60までの上昇の50%下押しに当たる109.94を試すには、昨日安値の111.75から7日安値の111.59の価格帯を下抜ける必要があります。
2.その下は昨年11月28日の安値の111.35、そして109.94。
これまで述べてきた通り、今年は年間で見るとレンジであるとする見方にも変わりはありません。
昨日年初来安値を111.59まで下押ししましたが、年初来高値の118.60との間を意識して、112〜118、もしくはやや広げての110〜120と想定します。明日からの10日の日米首脳会談でトランプ大統領から円高・ドル安の要求がある場合、下値は100.00水準までの下押しの可能性があると想定します。
今日のレンジは、112.50~113.50と見ます。
オーダー/ポジション状況
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