NZ第4・四半期消費者物価指数結果
本日早朝、NZの第4四半期消費者物価指数が発表されました。従前の予想より若干強めにでて、公表後はNZドル買いとなりました。
内容は以下の通りです。
(今回発表)1月26日
四半期ベースで
@ インフレ要因は、輸送費関係+3.7%(原油高+4.1%や航空運賃上げ+11%が要因)、住宅関連+1.4%
A デフレ要因は、野菜価格▼15%(前期は+16%の反動)、家具など▼3.1%
年率ベースで
B インフレ要因は、住宅と住宅関連+3.3%、たばこ関係+9.5%
C デフレ要因は、輸送費▼1.0%、フルーツ等▼6.3%
となっています。
年率ベースでは+1.3%となり、中銀のインフレ目標レンジである1〜3%内に入りました。まだインフレを心配するほどの上昇率ではありませんが、当面の追加緩和思惑は遠のいた感じとなりました。
尚、住宅関連はCPI上げの要因になっていますが、地域の内容では首都中心にオークランドなどが上昇しており、地方は一部ではマイナスも散見されマチマチの内容となっています。
下図はNZ統計局の作成の資料で、各四半期毎の前年比ベースの棒グラフです。2014年央から年率1%以下になったCPIが久しぶりに1%越えになったことが解ります。
(出所:NZ統計局)
発表前に0.7270米ドル付近で推移していたNZドルが0.7312米ドルまで買われ、現在は0.7285〜90米ドル付近で推移しています。
統計局のメディア向けコメントの中にも2年振りの年率1%越えを指摘しており、NZ買いに繋がった模様です。
相場は0.7300〜10米ドルの抵抗線に遮られて、目先は上値が重くなっています。ここを確りと越えてくれば0.7350米ドル、0.7410米ドル方向になります。最大で0.7480米ドル付近までのダブルトップが見えてきます。
但し、直近底値0.6850米ドルからのNZ上げが急角度なので、0.7250米ドルを下抜くと0.7150米ドル付近までの下押し余地がでてきます。
来週初のシカゴポジションがどの位縮小しているか注目されます。(1月26日15:15、1NZドル=0.7285米ドル)
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