NZ/円、短・中期ともにNZ強気の流れを維持。
ニュージーランド経済の底堅さを背景に為替相場は対ドル、対円ともに下値を切り上げる流れを維持しています。また、トランプ米大統領就任後は先行きに対する不透明感はあるものの、景気の回復基調にある中で、減税やインフラ投資による雇用創出など新たな経済政策への期待感が台頭しつつあり、リスク回避的な動きはやや後退しています。
チャートを見ると、日足は高値圏での揉み合いとなっていますが、短期トレンドはしっかりしており、昨年12月に付けた83.74をトライする動きに繋げています。1/16に付けた80.76を直近安値として下値を切り上げる間に80.50〜81.50ゾーンを中心とする揉み合いからも上抜けて一段の上昇に繋がっており、81.50-60に強い下値抵抗が出来ています。短期トレンドは81円割れを見ない限り、NZ強気の流れを維持します。現状は83.70-80の抵抗を上抜けきれずに推移していますが、しっかり上抜けて来れば一段の上昇に繋がり易くなります。日足の上値抵抗は83.70-80に、下値抵抗は81.50-60にあります。21日移動平均線は81.52に、120日、200日線も77.18と76.01あり、短・中期トレンドはNZ強気の流れにあります。
一方直近の週足は陽線引けとなり、この足が81.50近辺にあった下値抵抗に跳ね返されて一段の上昇に繋げています。先週の流れを受け継いで今週も上値トライの動きが強まっていますが、2014年12月に付けた94.05を起点として上値を切り下げて来た流れからは上抜けきれていません。この週足の上値抵抗は83.60-70にありますが、84円超えで越週した場合は頭一つ上抜けて新たな上昇トレンドに入る可能性が点灯します。逆に上値を追い切れずに81円割れで越週した場合は下値リスクが点灯、80円割れで越週した場合は一段の下落に繋がり易くなります。日足、週足共に形状が安定していることから、一段の上昇の可能性がより高い状態です。また、81.89に位置している31ヶ月移動平均線を若干上抜け始めていることも、上方向への可能性を示唆しています。
週足の上値抵抗は83.60-70に、下値抵抗は81.50-60にあります。31週、62週移動平均線は76.61と76.60に位置していますが、両者が収縮しており一方向へ抜け易くなっています。
NZ/円【週足】:(1/26現在31週移動平均線は76.61に、62週線は76.60にあり、中期トレンドはNZ強気の流れにある。)
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