ユーロ相場、足元の方向は定まらず。
英最高裁の判決は、英国のEU離脱手続きの開始には、英国議会の承認が必要であるとの判断が出ました。
結果、市場が懸念していたハード・ブレグジットへの不安は一旦後退しました。
しかしもう1つ注目されていたのはイタリアです。
昨日ようやくイタリア憲法裁判所の判断が示され、現行の選挙法は無効とされ、イタリアの解散・総選挙が現実的になってきました。 この判決結果を受け、EU離脱派の極右政党である五つ星運動は解散・総選挙の即時実施を求めています。
いずれにせよレンツイ前首相退陣の後、政治の不安定化は避けられそうになく、イタリア・リスクは継続です。
そんな中、米国からは、NYダウがとうとう初の20000ドル台乗せのニュース、トランプ大統領がメキシコ国境に壁建設の大統領令に署名とのニュースが入り、ユーロドルはドルの動きに左右される流れが続いています。
欧州各国の極右政党如何では、米国で始まった分断の流れが、欧州に拡大するリスクに要警戒です。
ユーロドル:1月25日のテクニカル分析
ポイント:高値更新を試す流れ継続と見ます。
昨日の高値は1.0769で、23日の高値1.0769はわずかに超えましたが、24日の高値1.0775までは届かず伸び悩み、1.07台前半まで下押しされています。
足元は下値は1.0700、上値は1.0770に挟まれての動きとなっています。
日足の一目均衡表・先行スパンの1の1.0621と、2の1.0826の間に突入したままです。
ドル相場次第の動きと想定、時間的には今月末の米年頭教書から、来月2月の予算教書の提出までの時間の間に、先行スパン2の1.0826を上抜けてどこまで上戻しが出来るか注目です。
今年年始以降、基準線と転換線を上抜けてきているので、下値模索への懸念は限定的と想定され、先行スパンの1の1.0621が支持線と見ます。
今日のレンジは、1.0680~1.0780と見ます。
オーダー/ポジション状況
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