ECB のテーパリング議論
今、市場で話題なのは、ドイツのインフレ率が近くECB の目標水準2%を上回る可能性です。
前年比で見たドイツ消費者物価指数で言えば、今月上旬に発表された2016年12月分は1.7%の上昇でした。
2017年1月分は来月14日に予定されていて、これが2.0%を上回ってくるのではとの話です。
ただ、注目すべきは、これまで物価を下押ししてきた原油価格は、2014年6月の100ドル超から、2016年2月の26ドルまで下降したという動きです。 その後は順次50ドル台へ回復して推移をしているので、今後の物価指数を前年比で見た場合、下押しする影響はなくなり、しかもユーロ安の影響も大きく作用するので、今後物価指数は底入れし、上昇して来ると想定されます。
この動きをECBが重視するのか、しないのか、それによってECBのテーパリングへの対応が変わってきます。
今月19日のECBは金利は据え置かれました、その後のドラギ総裁の記者会見では、引き続き景気のリスクは下向きであり、現状の量的金融緩和は継続されるべき旨の発言をしていました。
加えて、今年はイタリアを始め、これからオランダ、ドイツ、フランスと、政治・選挙の年なので、ECB としては予想外のリスクに備える為、テーパリングの開始は状況が整ったとしても、様子見をすると想定すべきでしょう。欧州各国の極右政党如何では、米国で始まった分断の流れが、欧州に拡大するリスクが高いからです。
次回のECB理事会は3月9日です、それまでのECB高官の発言にも十分注意が必要です。
ユーロドル:1月27日のテクニカル分析
ポイント:引き続き高値更新を試す流れ継続と想定します。
昨日の高値は1.0765、ここ4日連続で高値は1.07台後半までで、しかも24日の高値1.0775までは届かず伸び悩んでいます。昨日の引けは1.06台後半まで下押しされています。
足元は下値は1.06台半ば、上値は1.07台後半に挟まれての動きとなっています。
依然、日足の一目均衡表・先行スパンの1の1.0613と、2の1.0826の間に突入したままです。
ドル相場次第の動きと想定、時間的には今月末の米年頭教書から、来月2月の予算教書の提出までの時間の間に、先行スパン2の1.0826を上抜けてどこまで上戻しが出来るか注目です。
今年年始以降、基準線と転換線を上抜けてきているので、下値模索への懸念は限定的と思われ、
下値目途は
先ずは、丁度NYの引けで攻めています、日足の一目均衡表・転換線の1.0678
その下は、先行スパンの1の1.0613
そして、基準線の1.0558
が支持線と見ます。
今日のレンジは、1.0650~1.0750と見ます。
オーダー/ポジション状況
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