株相場のけん引力は強い
テーマ:株相場のけん引力は強い。
25日のNYダウが市場初の20000ドル台を達成し、好感した日経平均は昨日、前日比344円高と25日の前日比269円高と連日の大幅反発です。NYダウは昨日も前日比32ドル高と依然20000ドル台を維持、米10年債利回りへも影響して2.5%台を回復させ、ドルは全般的に買いとなっています。
ドル相場では、昨日のこの日報で述べた通り、20日の就任式以降、矢継ぎ早に大統領令を連発しているトランプ大統領の議会運営に対する不安と、実際に100日以内に成果を出して、トランプ効果を前のめりに織り込んだ市場を満足させられるのかとの、トランプ相場の賞味期限に関する懸念から、一旦リスク・オフの動きが浮上していました。
しかし株の相場は強く、米10年債の利回りも上昇させ、結果ドル相場も上戻ししています。
株相場のけん引力は強いですね、株高が続くことでリスク・オフの円買いは後退しました。
ただ、やはり「議会運営」は、今後のトランプ大統領・トランプ政権の最重要ポイントなのだと判断します。
何故なら、早急に結果を出す事を必要とするトランプ大統領にとり、議会の協力が不可欠だからです。
法案を提出するのは議会です。
トランプ大統領が1人で強気に騒いでも、米議会が従い付いて来ない限りは、結果は出せません。
因みに昨日のWSJには、トランプ大統領の大統領令連発は、米議会の権限を侵害しているのでは、との記事が載りました。これは連邦議会の共和党議員からの声という事で、やはり議会運営がトランプ大統領のアキレス腱なのだと思います。
因みに、話題は変わりますが、米国とメキシコとの首脳会談についてです。今までは新しい米大統領が就任した場合、隣国メキシコと即座に首脳会談をするのが慣例となっていました。しかし今回に限っては、トランプ大統領がメキシコとの国境に壁を建設するという大統領令に早々署名した事、そしてその費用は米国は支払わない、全額メキシコの負担としている事で、中止になりました。 そしてこの日報を執筆中に、「米国はメキシコからの全ての輸入品に対して、20%の関税をかける。」との報道がありました。これはこの壁を建設する為の費用とされます。
株価を購入する投資家は、トランプ大統領のこの様な、戦況期間中の公約を順次かつスピード感をもっての実行力を前向きに評価しているのだと想定しますが、このメキシコとのトラブルがいい例で、今後は、米国景気、地域景気、ひいては世界景気への悪影響を懸念し、嫌気する段階が必ずやって来ると予想され、今は強気の株価も調整下押しがあるものと想定すべきでしょう。
ドル円:1月27日のテクニカル分析
ポイント:高値更新を目指すには、115台回復が必要です。
昨日のポイントは、上記のファンダメンタルで述べた様に、当初はリスク・オフの流れから下値を試したものの、昨日の安値は113.07までと、目先下値で重要な112.50水準の下抜けを回避した事。
もう1つは、昨日日中の日経平均の大幅上昇からリスク・オンの流れとなり上戻しましたが、昨日の高値は114.85までと上値も限られ、115台を回復出来ていない事、の2つです。
昨日は114台にそれなりにあった売りのオーダーをこなし、下降中の114.08に位置する日足の一目均衡表・転換線を上抜けて114台半ばを維持しているので、このまま高値更新を目指す展開と判断します。
先ずは115台を回復し、その上は20日高値の115.38、19日高値の115.62と順次上値抵抗を抜けて行けるかに注目です。
今日のレンジは、113.90~114.90
一方で、横ばい推移で115.57に位置する日足の一目均衡表・基準線を下回るうち内は、しかも115台を回復できない内は、安値模索への動きがいつ再開してもおかしくありません。
その際の下値目途は、112.50水準の下抜け攻防が重要なポイントです。
その下は、
1.112.00:今回の昨年11月の101.20から118.60までの上昇の38.2%下押し
2.109.94:同50%下押し
です。
ただ、昨日も述べた通り、今年は年間で見るとレンジとなり、年初来安値の112.52と、年初来高値の118.60を意識して、112〜118、もしくはやや広げての110〜120と想定します。
今日のレンジは、113.90~114.90と見ます。
オーダー/ポジション状況
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