ドル円:1月26日のファンダメンタル分析
テーマ:トランプ劇場には暗雲も
20日の就任式以降、矢継ぎ早に民間企業首脳等との会合や、公約を実行に移す大統領令への署名を行っているトランプ大統領ですが、目先暗雲も見えてきています。
というのも市場は昨年11月の大統領選挙以降これまで、トランプ大統領の掲げる施策の良い面を織り込む格好で、トランプ相場を進めてきました。
ですが、この市場の前のめりの好感先行には条件があります。
昨日のこの項で述べたスピード感のある行動と共に、早い時期での結果を出さねばならないという事、少なくとも市場を満足させるだけの状況の変化を示さねば、賞味期限切れとなりかねません。
そうなれば、好感して買い進んだ相場の50〜61.8%の戻しが起きてもおかしくなくなります。
市場の我慢の期限は、来月28日の議会演説あたりと見ます。
足元の懸念、まずは議会運営です。
トランプ大統領の指名したトランプ政権の閣僚候補はまだ2人しか議会に承認されていません。各分野担当の閣僚が決まらなければ、政権としての仕事が一切できません。米国では政権が変われば閣僚は勿論、その各閣僚の下の合計数千人とも言われるスタッフ陣も全て総入れ替えな訳で、それらの人選もできない状況です。
兎に角、早く結果を出して、市場を満足させないと、市場の巻き戻しが起こり始めるまでにそれ程時間的な余裕は無いのです。
ドル円:1月26日のテクニカル分析
ポイント:ダウ20K、先行スパン1を上抜け出来るか。
3日の年初来高値118.60からの下げが、17日の安値112.60と18日の安値112.57で一旦止まり、翌19日に115.62へ上戻しした後、再度23日の安値112.70と24日の安値112.52まで下押ししました。
112.50水準で底値を固めた格好で、今は再度上戻しをためしている最中で
1.114.00からの、年初以来の下げで売り遅れた向きの売りオーダー
2.下降してくる114.08に位置する日足の一目均衡表・転換線
3.それらの線の上値で上昇する日足の一目均衡表・先行スパン1
これらの上値を上抜けるかどうかです。
今日のレンジは、113.40~114.40
因みに昨日は高値113.98までと、上値戻しに失敗しました。
114台を回復の場合は、115.57の日足の一目均衡表・基準線が意識されます。
この114台を回復できない内は、下値模索の可能性が残るので要警戒です。
前回安値の112.52を下抜ければ、112.00を試す流れでしょう。
しかし昨日NYダウは初の20000ドル乗せの前日比150ドル超高と大幅上昇です。
昨日は日経平均に始まり、欧米株とも上昇で、米10年債利回りも一時2.54%まで上昇しているので、リスク・オンの流れから上値を試す展開と想定します。因みに夜間の日経先物は大証比で140円高の大幅続伸です。
ただ、昨日も述べた通り、今年は年間で見るとレンジ、年初来安値の112.55と、年初来高値の118.60を意識して、112〜118、もしくはやや広げて110〜120と想定します。
今日のレンジは、113.40~114.40と見ます。
オーダー/ポジション状況
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