ユーロの3つのリスク
イタリア・リスク、ブレグジット・リスク、トランプ・リスク
テーマ:イタリア・リスク、ブレグジット・リスク、トランプ・リスク
ユーロ相場は目先、ドル相場の勢いにつられて上下していますが、潜在的にはいくつかのリスクを抱えています。
イタリア・リスク:本日24日にイタリア憲法裁判で、イタリアの選挙法に関しての判断がでます。
この内容によっては来月2月にでも現行のイタリア暫定政権の解散・総選挙が行われる運びとなります。一方で内容によっては、この暫定政権が来年度まで今のまま継続となるので、この結果に要警戒です。
昨年来の英米でのポピュリズムの流れから、今年もその勢いが続いています。
もう1つは、ブレグジット・リスク:これに関しても本日24日に英国最高裁判所が、英国がEU離脱の手続きを開始する為には、英国議会の承認が必要かどうかの判決を下します。市場では、この判決に関して、英国議会の承認が必要と織り込んでいて、一時の安値より1.25台へ上戻しています。何れにせよ手続き開始後、種々の交渉が必要とされ、このリスクは今後も長い時間をもって上値を重く抑えてきます。
以上大きな2つのユーロ懸念のリスクがある一方で、昨日トランプ米大統領がTPP離脱を正式に大統領令に署名した事で、今後欧州の企業の業績が恩恵に浴する展開が想定され、ユーロの底割れは回避されそうです。
ユーロドル:1月24日のテクニカル分析
ポイント:上値の高値更新を試す流れ。
先日以来注意をしていた、日足の一目均衡表・先行スパンの1の1.0640と、2の1.0833の間に突入しました。
これは先行スパン1が1.0797から1.0640へ低下した事による面もあるのですが、このままドル安を背景にユーロも上値を試すか否かに注目です。
上記のように、本日24日はイタリア・リスク、ブレグジット・リスクがありますが、基本は3つ目のトランプ・リスクによるドル相場の動きと想定すべきで、その意味では、時間的な見方としては今月末の米年頭教書から、来月2月の予算教書の提出までの時間と想定します。
それまでの時間の間に、先行スパン2の1.0833、2月下旬まで横ばい推移と予想されます、を上抜けてどこまで上戻しが出来るのかの展開と想定します。
今日のレンジは、1.0680~1.0780と見ます。
オーダー/ポジション状況
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