ユーロドル:1月18日のファンダメンタル分析
テーマ:英国復権の兆し?
昨日注目のメイ英国首相の演説がありました。
昨日のコラムで述べた通り、英国は
1. 移民流入を制限することを優先し、
2. 結果、ユーロの単一市場からは離脱する事になる
EUの移民受け入れという決定に従わず、あくまで英国の主演回復を選択する、とし
英国はEUから離脱するも、欧州から離脱する訳ではないと述べました。
ユーロの単一市場からの離脱は本来望む事では無いものの、移民流入を制限するという英国独自の
権限を回復する事を優先させる為の結果との理解です。
EUとの離脱条件の交渉に関しても、議会採決による旨を確認した事で、市場の一部で懸念されていた、
メイ首相の独断の交渉の結果により、英国・欧州各国の経済に打撃を与える結果になるハードなブレグジットという面も緩和されました。
何を優先し、何をすべきなのか、当初からぶれないメイ首相の姿勢には好感が持てます。
上記の2.から派生する問題に関しては、あくまで2国間での通商交渉の成立を目指す訳です。
市場の反応は、ポンドは買い戻しで反応、
一方でFTは前日比1.46%安、これは足元の堅調な英経済指標は、ポンド安の恩恵であったので、ポンド高になれば英国経済には打撃となるとの見方です。
総じて見るに、今後の英国は、規定の予定表に沿って、EUと離脱の交渉を進めながら、欧州各国とは2国間の個別交渉を進め、英国流の施策で経済成長の結果をだそうとし、英国の復権を目指すと想定します。
例えばシンガポールの様に、これからは独自の課税政策をとる事で、外国企業の誘致も可能になります。
ユーロドル:1月18日のテクニカル分析
今日のレンジは、1.0650~1.0800
ドル主導の波乱含みの展開が継続と判断、足元のユーロドル、はっきりとした方向感が見えません。
昨日は世界中で株価が弱いリスク・オフの相場の中、ドルが売られた事でユーロは買われ、
16日の1.0635、13日の1.0679、12日の0685と、順次上抜け、1.0718の高値まで上伸、
NY引けも1.07台と、もう一段の高値更新が見込まれます。
上値目途は、前日の高値1.0718声の場合、1.07台後半に位置する先行スパン1が意識されますが、
1.07台の後半は、上値の上戻しの一旦の抵抗となると想定します。
下値目途は、1.05台の前半にある基準線と転換線を下回る場合には、再度下向きというながれでしょう。
今日のレンジは、1.0650~1.0800と見ます。
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