トルコリラ円アップデート(2017年1月12日)

週初のショートコメントではトルコリラ円のサポートとして30円の大台を想定していましたが、予想以上のペースで下落し、昨日に大台割れを示現。

トルコリラ円アップデート(2017年1月12日)

トルコリラ円アップデート

週初のショートコメントではトルコリラ円のサポートとして30円の大台を想定していましたが、予想以上のペースで下落し、昨日に大台割れを示現。トランプ次期大統領の会見後の円高の動きにも引っ張られて29円台半ばにまで売り込まれる展開となっています。

週初のチャートと同じトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円を並べた4時間足チャートをご覧ください。

      トルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円4時間足

      トルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円4時間足

年始以降ドル買い・トルコリラ売りの動きが加速していることがわかりますが、トルコリラや米ドルの材料そのものに大きな変化があったわけではありませんし、米ドルに関して言うならばそれまでのドル買い(他通貨売り)の勢いはいったん収束しているくらいです。

トルコという国に対する懸念以上に高金利だからという単純な理由だけで、日本のような低金利国からのトルコリラ買いポジションが膨らんでいて、証拠金不足によるロスカットがかなり出ているのではないかと考えられます。このFX羅針盤でも「このサイトの使い方」に、編集人によるコメントとして『「高金利通貨は目をつぶってでも売らなければならない局面がある」これがこのサイトのそもそもの発想です。』と冒頭に書いてあります。

ここに至るまでのトルコ国内の不穏な動きと資金面でも国外への流出が続いている状況を考えると、日本の個人投資家の方で安易にトルコリラの買い持ちを続けている方には正念場を迎えたと言えそうです。仮にドル円の水準に大きな変化が無く115円レベルとして、ドルトルコリラが節目の4.0を見るとすると、トルコリラ円のレートは28.75です。30円に戻るよりも先に29円割れがある可能性とともに、オーバーシュートして売りが止まらないという危険性には注意が必要でしょう。

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