ドルの動きに左右(2017年1月12日)

材料自体には変化なくドル高と円安の動きが継続しています

ドルの動きに左右(2017年1月12日)

ユーロドル:1月12日のファンダメンタル分析

昨日のユーロドルの動きはまさにドルの動きに左右された展開でした。

日本時間12日の1時から行われたトランプ次期米大統領の記者会見は、
事前に市場が期待をした、経済政策、財政政策の、具体的な話が聞かれなかったため
市場は失望で反応、ドル売りとなり、ユーロドルは一時1.0623まで上昇しました。
その後は、NYダウと米10年債利回りが値を戻したことで、ユーロドルの上値も重くなり
1.0570まで下押ししました。

トランプ次期米大統領はこの記者会見で
1. 貿易不均衡の是正
2. 米国民の雇用を確保
この2点を強調していたことから
ドルの上値はどうしても重たくなります。

一方でユーロ圏には、3月期限のブレグジット、来月にはイタリアの選挙の可能性、などの不透明なリスク要因がユーロの上値を重たく抑えています。

ユーロドル:1月12日のテクニカル分析

ポイント: トランプ次期米大統領の記者会見の後、昨日一時1.06台を回復しましたが、1.06台は維持できず、これで6日から前日までの4日間、NY 引けは1.05台半ば〜後半と同じ価格帯です。引き続き今は待ちに努めるべきと判断します。依然として、ドル主導の波乱含みの展開が継続と判断します。

テクニカルは、足元の水準は、日足の一目均衡表の転換線1.0497を上回り、基準線の1.0608そ下回り、両者の間でもみ合いで推移しています。
大きく見ると、今のトレンドは昨年の5月3日の昨年高値の1.1616を付けた後、高値・安値を順次切り下げてきている下げのトレンドンの中にあります。
今の足元は今年1月3日につけた1.0339を底値に上値戻しの過程にあり、下値の目途はこの1.0339になります。
上値の日足の一目均衡表の先行スパン1.0777を上抜けて上昇してゆく場合には買い優先で臨むべきと判断します。

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