トランプ次期米大統領の記者会見
トランプ次期米大統領は昨日、日本時間今朝1時から、昨年11月の大統領選挙後、初めての記者会見を行いました。
市場は今後のトランプ次期米大統領の施策に関して、何らかの話があるのではと期待をして臨んだのですが、
1. 貿易不均衡の是正
2. 米国内の雇用を確保
のポイントを強調して
予てより掲げている、米国第一主義、米国の利益を優先、を強調しました。
一方で市場が期待していた
経済政策、財政政策に関しては、例えば減税のプラン内容等の具体的な話が無かったので
市場は失望で反応、
会見前の昨日高値の116.85水準から、一時昨日安値の114.26まで一気に下押ししました。
その後は一時前日比マイナスへ下げていたNYダウが、前日比プラス90の水準まで上値戻し
米10年債利回りも一時大きく下げた後低下幅を縮小した事で
ドル円も115.40水準まで上値戻しています。
今後、トランプ次期米大統領の具体的な経済政策、財政政策に関しては、20日の大統領就任式以降まで待つことになると想定されます。それまでは今までの様にツイッター発言に振らされる可能性が高いので要警戒です。
ドル円:1月12日のテクニカル分析
ポイント: 昨年12月15日に高値118.67を付けて以降、高値・安値は水準をじりじりと切り下げています。
ドル円は昨日トランプ次期米大統領の記者会見後、氏の施策の具体的内容への言及がなかった事で市場は失望のドル売りで反応し、一時115割れの114.26まで下押ししました。
ただ、この下げは、NYダウや米10年債利回りがすぐに戻したことで115.63まで上戻しています。
NYの引けは引き続き115台に戻している事から、下値の硬直性も強い様です。
同時に、117台は上値が重たくなっていて、相場が動意づくまでは待ちで臨むことが賢明と判断します。
テクニカルは、昨年12月15日の高値118.67と今月3日高値の118.60でダブル・トップが完成したとの見方に変わりは無く、昨日もこのダブル・トップのネックライン116.04を下抜けた事でそのターゲットとして113.40水準が意識されています。
上値は日足の一目均衡表の基準線115.90、転換線116.84が抑えていてこのまま安値更新のながれでしょう。
上値戻しを試すには、上記の116.04を上抜けて行く必要があります。
今日のポイントは、足元の売りの勢いが、高値・安値を切り下げてゆくかに注目です。
今日のレンジは、114.50~116.50と見ます。
オーダー/ポジション状況
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