豪ドル/円、86円台に強い上値抵抗あり。中期トレンドは強気を維持。
オーストラリア経済の足元は引き続き好調さを維持しています。小売の伸び率が鈍いものの上昇傾向を維持していることや、消費も底堅く推移しており、また、鉱山関連の回復の兆しも経済には好材料で、豪ドル相場も順調に下値を切り上げて来ています。トランプラリーによるドル全面高の流れも落ち着きを取り戻しており、対ドル、対円ともに豪ドルは上昇傾向にあります。
チャートを見ると、日足は12/29に付けた83.75を直近安値として下値をゆっくりと切り上げる流れを維持していますが、86円台半ばには強い上値抵が控えており、短期的には上値抵抗にぶつかる可能性にも注意が必要です。日足の上値抵抗は86.30〜86.60、87.20-30に、下値抵抗は85.20-30、83.80-00にあります。21日移動平均線は85.17にあり若干上抜けた位置にありますが、“ダマシ”となる可能性があります。120日、200日線は80.35と80.16にあり、80円割れを見ない限り、中期トレンドは豪ドル強気の流れを維持します。
一方週足は、小陽線で終えていますが、上昇余力に欠けるものであることや、86.10-20に週足の上値抵抗が控えていることから、86.50超えで越週するまでは下値リスクにも警戒が必要でしょう。一方で下値も、84.00±10銭に週足の下値抵抗が控えており、これを割り込んで越週しない限りは、下値余地もまだ拡がり難い形となっています。週足の上値抵抗は86.10-20に、下値抵抗は84.00±10銭にありますが、83.80割れで越週した場合は81〜82円台までもう一段下値余地が拡がり易くなります。この場合でも、昨年6/24に付けた72.53を起点として下値を切り上げる流れを維持していることや、2014年11月に付けた102.84を起点とするトレンドラインの上で推移しており、79円割れで越週しない限り、調整的な下げの範囲内となります。
31週、62週移動平均線は79.87と81.75にあり、中・長期トレンドは豪ドル強気の流れにあります。一方、31ヵ月移動平均線は87.97に位置しており、上値トライの動きが継続した場合でも、長期的な上値抵抗として働く可能性に注意が必要です。
豪ドル/円【週足】:(1/11現在31週移動平均線は79.87に62週線も81.75にあり、短・中期トレンドは豪ドル強気の流れにある)
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