NZ/円、短期は上値抵抗を抜け切れない状態。中期はNZ強気の流れを維持。
トランプラリーと米利上げによるドルの全面高の流れが一服して、NZ相場は昨年末から対ドル、対円ともにゆっくりと下値を切り上げる動きとなっています。ニュージーランドの景況感自体には大きな懸念材料も見当たらないことから、NZ急落にも繋がり難いと見られますが、NZ/円については82円を上抜けられない状態が続いており、上値の重さが感じられます。
チャートを見ると、日足は12/23に付けた80.46を直近安値として下値を切り上げて来ましたが、1/10の陰線がこの流れに変化を生じさせており、下値リスクがやや高い形となっています。現状は80.90-00の下値抵抗を実体ベースでは守っていますが、80円割れを見た場合は短期トレンドが変化して一段の下落に繋がり易くなります。逆に82円台に日足の実体を戻して引けた場合は下値リスクが軽減されて再度83円台トライの可能性が高くなります。日足の上値抵抗は81.50-60、82.00-10に、下値抵抗は80.90-00と80.40-50にあります。21日移動平均線は81.49にあり、これを若干下抜けていますが“ダマシ”の範囲内です。また、120日、200日線は76.47と75.66にあり、中期トレンドはNZ強気の流れにあります。
一方週足は値幅の小さい足に留まり、上下の抵抗を抜け切れずに越週しています。82円台の抵抗を上抜けきれない一方で80円台の下値抵抗も守っており、攻め難い状況にありますが、80円割れで越週した場合は下値リスクが点灯します。逆に、82.50超えで越週した場合は、週足の形状が安定して一段の上昇に繋がり易くなります。週足の上値抵抗は82.10-20に、下値抵抗は80.40-50にあります。31週、62週移動平均線は75.99と76.53に位置しており、中期トレンドはNZ強気の流れに変化が認められませんが、31ヵ月移動平均線が81.85に位置しており、月足の実体ベースでは上抜けきれておらず、下値リスクを残した状態です。
NZ/円【週足】:(1/11現在31週移動平均線は75.99に、62週線は76.53にあり、中期トレンドはNZ強気の流れにある。)
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