チャートから見た世界と豪州経済(出所:オーストラリア統計局、2017年1月4日公表分)
(1) GDP
@ オレンジ:豪州との主要貿易相手国のGDP、青:世界経済全体…貿易相手国のGDPは若干持ち直し気味ですが、世界経済全体ではまだ弱く下降トレンドを辿っています。
A 豪州経済:上段の折れ線は年末ベースGDP、下段のオレンジは4半期ベース伸び…伸び率がかなり鈍化傾向。
(2) 豪州経済
@ 家計
左図は小売売上高で全般的に下降気味。左図の下は小売売上高の量(四半期毎)を示していますが、数量も減少気味になっています。
右図は上段が家計消費、下段が貯蓄率。両者共に下降気味で、貯蓄率の低下は実質賃金の低下が要因と思われます。
A その賃金指数は官(右)・民(左)共に低下を続けています。雇用改善が実質賃金上昇には繋がっていないようです。
B 左図の家計債務(可処分所得対比)が高水準で、右図の支払い金利は利下げで減少してきている。(2016年までの一連の利下げ効果が表れています。まだ高い債務状況では、好調経済下でも利上げには転じにくいと思われます)
C 住宅関連
左図の住宅価格推移は大分調整されている。右図は住宅ローン承認額で、青は全体、オレンジは住宅所有、緑は投資物件。チャートが高止まりしているのは、住宅価格の低下による購入と利下げによる借り換え影響が出たものと思われます。
D 企業関連
下図は青が非鉱山関連企業の企業収益で、名GDPに占める割合を示しています。ここ数年は低位横這いが続いています。
一方で鉱山関連はリーマンショックをピークに下降トレンドを継続していますが、僅かながら反発しています。この傾向が今後継続していくのか、単なる一時的な綾戻しなのか、今後の資源価格次第になります。
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2024.11.22
ドル円154円台前半、本邦CPI高止まり等で一時154円割れ (11/22午前)
22日午前の東京市場でドル円は「往って来い」。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
豪ドルWeekly 100円を挟んだもみ合い、CPIで早期の利下げ観測が強まる可能性も(24/11/22)
今週の豪ドルは、豪準備銀行(RBA)が公表した理事会要旨でタカ派姿勢が確認されたものの、買いは続かず、100円水準を挟んだ小動きの相場展開が続いた。
-
ユーロ(EUR)の記事
Edited by:川合 美智子
2024.11.22
ユーロ円 下値リスクが点灯中。162円台を回復出来ずに越週した場合は一段の下落へ(24/11/22)
ユーロ/円は163円台前半から161円台後半まで断続的に売られ、結局安値圏で引けています。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:橋本 光正
2017.01.16
A$シカゴポジション(2017年1月10日現在)
豪ドルはネット・ショートポジションを前週から600枚の微増で3,800枚になりました。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:川合 美智子
2017.01.12
豪ドル/円86円台に強い上値抵抗あり(17年1月第二週)
オーストラリア経済の足元は引き続き好調さを維持しています。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。