ユーロ円 下値リスクを残した状態(24/8/20)

162円台半ばまで反発して引けています。

ユーロ円 下値リスクを残した状態(24/8/20)

下値リスクを残した状態

東京市場で株価の大幅下落を受けたリスク回避の円買いの動きに、ドル/円、クロス/円が下落し、160円台半ばまで急落したユーロ/円は、海外市場に入ると米景気への楽観的な見方や、ジャクソンホールでのパウエルFRB議長の講演を控えてポジション調整の円の売り戻しの動きが強まったこと、米利下げ観測にユーロが対ドルで堅調に推移したことから、162円台半ばまで反発して引けています。

下値リスクを残した状態

チャートを見ると、直近の日足は実体の小さい陰線引けとなり、続落して引けましたが、この陰線の下ヒゲが非常に長く、下値トライに大きく失敗した形で引けており、また、終値ベースでは7/11に付けた175.42を基点として上値を切り下げて来た流れから上抜けた位置を維持しており、反発に転ずる可能性に繋げています。一方で、週足は上値を切り下げる流れを変えておらず、このレジスタンスラインが今週164.60-70に位置していることから、165円台にしっかり乗せて越週するまでは、下値リスクにより警戒が必要です。また、161円台を維持できずに終えた場合は日足の形状が悪化して下値リスクがやや高くなります。159〜160円台にやや強い下値抵抗がありますが、158円を割り込んで終えた場合は2022年3月に付けた124.40を基点とする長期的なサポートラインを下抜けて、新たな下げトレンド入りの可能性が高くなります。上値抵抗は163.00-10,163.70-80,164.60-70に、下値抵抗は162.00-10,161.60-70,161.00-10,160.50-60にあります。

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