ユーロ円 テクニカル週報(2024年8月第2週)

直近の日足は、前日足から上寄りのスタートとなりましたが、上値を追い切れずに陰線引けとなり、前日の陽線の値幅を切り崩して終えています。

ユーロ円 テクニカル週報(2024年8月第2週)

上値余地を探る動き。159円割れで終えた場合は下値リスクが点灯

直近の日足は、前日足から上寄りのスタートとなりましたが、上値を追い切れずに陰線引けとなり、前日の陽線の値幅を切り崩して終えています。上値トライに失敗した反動で週初は上値の重いスタートとなることが予想されますが、現状は8/5に付けた154.43を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しており、また、159.70-80の日足の下値抵抗を守っていることから、これを守りきって再度上値トライに繋げる可能性を残しています。但し、159円を割り込んで終えた場合は続落したことにより、日足の形状が悪化して下値リスクがやや高くなります。157.70以下で終えた場合は新たな下落リスクが生じて再度155円割れをトライする動きへ。一方上値は、7/11に付けた175.42を基点として上値を急角度で切り下げる流れに変化なく、この週足のレジスタンスラインが164円台半ばに位置しており、反発に転じても164円台が大きな壁となりそうです。

上値余地を探る動き。159円割れで終えた場合は下値リスクが点灯

日足の上値抵抗は161.20-30,162.10-20,162.70-80,164.60-70に、下値抵抗は159.70-80,
159.00-10,158.10-20,157.70-80,155.60-70にあります。21日、120日、200日移動平均線は
165.89,166.90,164.09に位置しており、短・中期トレンドは“ユーロ弱気”の流れにあります。

一方直近の週足を見ると、実体が小さく下ヒゲの長い陽線で続落を食い止めています。この「タクリ足の陽線」が2022年3月に付けた124.40を基点として下値を切り上げて来たサポートラインを実体ベースでは若干上抜けた位置で越週しており、重要ポイントを守り切って反転、上昇の流れに乗せる可能性が生じています。一方で7月の175円台から上値を急角度で切り下げる間に、中期トレンドも“弱気”に変化しており、戻り余地を試した後の反落の可能性を念頭に置く必要があります。上値トライに失敗して158.80-90の抵抗を下抜けて越週した場合は、再び下値リスクが高くなり、148〜150円方向への新たな下落トレンド入りの可能性が生じます。逆に可能性が低いと見ますが、167.30-40の抵抗を上抜けて越週出来れば、下値リスクが後退して170円超えトライの動きに繋がり易くなります。

上値余地を探る動き。159円割れで終えた場合は下値リスクが点灯 2枚目の画像

ユーロ円(週足)

上値余地を探る動き。159円割れで終えた場合は下値リスクが点灯 3枚目の画像

今週の週足ベースで見た上値抵抗は161.30-40,162.20-30,163.00-10,164.20-30に、下値抵抗は
158.80-90,158.00-10,155.80-90,155.00-10にあります。31週、62週移動平均線は165.48と
161.55に位置しており、これらを下抜けた位置にあり、中期トレンドは“ユーロ弱気”の流れに入っています。
上値は、160.40-50に軽い抵抗が、161.20-30にやや強い抵抗が出来ていますがこれをクリアすれば、
161.50-60,162.10-20,162.40-50,162.80-90にある抵抗をどこまでクリア出来るかトライする
動きへ。164.60超えで終えれば日足の形状が改善して一段の上昇へ。下値は、159.80-90,159.50-60,
158.90-00にやや強い抵抗が出来ていますが、全て下抜けて終えた場合は下値リスクが点灯、さらに
158.10-20,157.70-80の抵抗を全て下抜けて終えた場合は、新たな下げトレンド入りの可能性が生じて
再度154円台以下の下値抵抗をトライする動きが強まり易くなります。

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