ユーロ円 テクニカル週報(2024年7月第5週)

直近の日足は、前日足とは逆に上値トライに失敗して寄り付き水準まで押し戻されており、下値余地を探る動きが先行すると見られます。

ユーロ円 テクニカル週報(2024年7月第5週)

下値リスクが高い状態。165円割れで越週した場合は新たな下落リスクが点灯

直近の日足は、寄せ線に近い形の陽線引けとなり、下げ渋りの形で終えていますが、前日足とは逆に上値トライに失敗して寄り付き水準まで押し戻されており、下値余地を探る動きが先行すると見られます。現状は165円台の重要ポイントを守って終えていますが、昨年12月に付けた153.23を基点として下値を切り上げて来たサポートラインの下に入り込んでおり、下値リスクにより警戒が必要です。166円を割り込んで終えた場合は、先週付けた165.00前後の下値抵抗の強さを再度確認する動きが強まり易くなります。165円も割り込んで終えた場合は2023年3月に付けた138.83を基点とする中・長期的なサポートラインも下抜けて、新たな下落リスクが生じます。
逆に165円台の抵抗を守り切って170円台まで回復して終えれば、7/11に付けた175.42を基点として上値を急角度で切り下げて来た流れから上抜けて、下値リスクが後退します。この場合でも173円台に実体を戻して終えるまではトレンドが安定せず、下値リスクを残します。

下値リスクが高い状態。165円割れで越週した場合は新たな下落リスクが点灯

日足の上値抵抗は167.60-70,168.10-20,168.90-00,169.20-30に、下値抵抗は166.70-80,166.10-20,165.00-10,164.00-10にあります。
21日移動平均線は171.90に位置しており、短期トレンドは“ユーロ弱気”の流れに入り込んでいますが、120日、200日線は166.96と163.98に位置しており、下値をサポート中ですが、165円を割り込んで終えた場合は中期トレンドも変化します。

一方直近の週足を見ると、大陰線の出現となり、この足が昨年12月に付けた153.23を基点として下値を切り上げて来たやや中期的なサポートラインを完全に下抜けており、下値リスクが高い状態にあります。現状は昨年3月に付けた138.83と12月に付けた153.23を結ぶ中的なサポートラインが165.80-90に位置しており、これを終値ベースで守って越週していますが、165円を割り込んで越週した場合は、中期トレンドの変化が確定的となり、一段のユーロ下落に繋がり易くなります。
この場合は2022年3月に付けた124.40を基点とする長期的なサポートラインの位置する158〜160円をトライする動きへ。

逆に可能性がまだ低い状態ですが、週足が170.80超えで終えれば、この大陰線の値幅を切り返して下値リスクが後退します。173円台で越週出来れば“ユーロ強気”の流れに戻して上値トライの動きが強まり易くなります。
今週の週足ベースで見て上値抵抗は167.80-90,168.50-60,169.40-50に、下値抵抗は165.80-90,164.00〜164.20,162.80-90にあります。

下値リスクが高い状態。165円割れで越週した場合は新たな下落リスクが点灯 2枚目の画像

31週、62週移動平均線は165.27と161.23に位置しており、中期トレンドをサポート中ですが、165円台を維持出来ずに越週した場合は中期トレンドが変化して新たな下落リスクが生じます。
上値は、167.60-70,168.10-20,168.50-60,168.80-90にやや強い抵抗が出来ており、上値余地がまだ限られる展開が予想されますが、全てクリアして169.40-50の抵抗を上抜けて終えれば下値リスクがやや後退、さらに170.00-10,170.50-60,170.80-90の抵抗を全てクリアして終えれば底打ち、反転の流れに戻した可能性が高くなります。
この場合でも173円台を回復して終えない限り、日足、週足の形状が改善せず、下値リスクを残します。
下値は、166.70-80にやや強い抵抗がありますが、これを下抜けた場合は166.50-60,166.10-20,165.80-90,165.50-60,165.10-20にある抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。全て下抜けて終えた場合は160円方向への新たな下落リスクが生じます。

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