下値リスクが高い状態。165円割れで越週した場合は新たな下落リスクが点灯
直近の日足は、寄せ線に近い形の陽線引けとなり、下げ渋りの形で終えていますが、前日足とは逆に上値トライに失敗して寄り付き水準まで押し戻されており、下値余地を探る動きが先行すると見られます。現状は165円台の重要ポイントを守って終えていますが、昨年12月に付けた153.23を基点として下値を切り上げて来たサポートラインの下に入り込んでおり、下値リスクにより警戒が必要です。166円を割り込んで終えた場合は、先週付けた165.00前後の下値抵抗の強さを再度確認する動きが強まり易くなります。165円も割り込んで終えた場合は2023年3月に付けた138.83を基点とする中・長期的なサポートラインも下抜けて、新たな下落リスクが生じます。
逆に165円台の抵抗を守り切って170円台まで回復して終えれば、7/11に付けた175.42を基点として上値を急角度で切り下げて来た流れから上抜けて、下値リスクが後退します。この場合でも173円台に実体を戻して終えるまではトレンドが安定せず、下値リスクを残します。
日足の上値抵抗は167.60-70,168.10-20,168.90-00,169.20-30に、下値抵抗は166.70-80,166.10-20,165.00-10,164.00-10にあります。
21日移動平均線は171.90に位置しており、短期トレンドは“ユーロ弱気”の流れに入り込んでいますが、120日、200日線は166.96と163.98に位置しており、下値をサポート中ですが、165円を割り込んで終えた場合は中期トレンドも変化します。
一方直近の週足を見ると、大陰線の出現となり、この足が昨年12月に付けた153.23を基点として下値を切り上げて来たやや中期的なサポートラインを完全に下抜けており、下値リスクが高い状態にあります。現状は昨年3月に付けた138.83と12月に付けた153.23を結ぶ中的なサポートラインが165.80-90に位置しており、これを終値ベースで守って越週していますが、165円を割り込んで越週した場合は、中期トレンドの変化が確定的となり、一段のユーロ下落に繋がり易くなります。
この場合は2022年3月に付けた124.40を基点とする長期的なサポートラインの位置する158〜160円をトライする動きへ。
逆に可能性がまだ低い状態ですが、週足が170.80超えで終えれば、この大陰線の値幅を切り返して下値リスクが後退します。173円台で越週出来れば“ユーロ強気”の流れに戻して上値トライの動きが強まり易くなります。
今週の週足ベースで見て上値抵抗は167.80-90,168.50-60,169.40-50に、下値抵抗は165.80-90,164.00〜164.20,162.80-90にあります。
31週、62週移動平均線は165.27と161.23に位置しており、中期トレンドをサポート中ですが、165円台を維持出来ずに越週した場合は中期トレンドが変化して新たな下落リスクが生じます。
上値は、167.60-70,168.10-20,168.50-60,168.80-90にやや強い抵抗が出来ており、上値余地がまだ限られる展開が予想されますが、全てクリアして169.40-50の抵抗を上抜けて終えれば下値リスクがやや後退、さらに170.00-10,170.50-60,170.80-90の抵抗を全てクリアして終えれば底打ち、反転の流れに戻した可能性が高くなります。
この場合でも173円台を回復して終えない限り、日足、週足の形状が改善せず、下値リスクを残します。
下値は、166.70-80にやや強い抵抗がありますが、これを下抜けた場合は166.50-60,166.10-20,165.80-90,165.50-60,165.10-20にある抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。全て下抜けて終えた場合は160円方向への新たな下落リスクが生じます。
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.21
東京市場のドルは154円台後半で推移、今晩も要人発言で上下に動く可能性アリ(24/11/21)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、時間外の米10年債利回りも上げ一服となったことでドルは一時154円台を付ける場面も見られた。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.21
ドル円 地政学リスクくすぶるも再びレンジの様相に(11/21夕)
東京市場は一転してドルが弱含み。とくに終盤下げ足を速めている。
-
ユーロ(EUR)の記事
Edited by:山中 康司
2024.07.29
ユーロ 対ドルは夏枯れ相場が続くが、ユーロ円は続落の可能性大(週報7月第5週)
先週もユーロはドル円が大きく動く中動意薄の状態が続き、週間レンジもわずか74pipsにとどまりました。
-
ユーロ(EUR)の記事
Edited by:川合 美智子
2024.07.26
ユーロ円 下値リスクが高い状態続く、165円台の抵抗も守った状態(24/7/26)
ユーロ/円も165円台後半から167円台半ばまで連れ高となり、167.00近辺まで小反落して終えています。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。