トルコリラ円見通し 対ドルでリラが持ち直し気配だが円高に押される(24/7/24)

トルコリラ円の7月23日は概ね4.77円から4.73円の取引レンジ、24日早朝の終値は4.73円で前日終値の4.75円からは0.02円の円高リラ安だった。

トルコリラ円見通し 対ドルでリラが持ち直し気配だが円高に押される(24/7/24)

対ドルでリラが持ち直し気配だが円高に押される

〇トルコリラ円、ドル円の円高に押される展開、7/23未明高値4.78から7/23夜と7/24早朝に4.73へ下落
〇FRB9月利下げ期待増せば円高感さらに強まり一段安へ進みかねず、トルコ円も円高圧力かかりやすい
〇トルコ中銀、政策金利を50.0%で4会合連続据え置き、インフレ抑制のための引き締め姿勢継続
〇発表後はリラ買い優勢、7/24早朝32.57リラまでドル安リラ高で推移
〇トルコ7月消費者信頼感指数75.9、2か月連続で悪化
〇4.76下回るうちは4.73割れから4.71前後への下落想定、急落商状の場合は4.70割れ試すとみる
〇4.76超えからは上昇再開と仮定して4.78試し、4.78超えからは4.80目指す上昇想定

【概況】

トルコリラ円の7月23日は概ね4.77円から4.73円の取引レンジ、24日早朝の終値は4.73円で前日終値の4.75円からは0.02円の円高リラ安だった。
ドル/トルコリラは7月17日に取引時間中の史上最安値を更新してからリラ買い戻し優勢となり23日もトルコ中銀の政策金利現状維持と引き締め姿勢継続によりドル安リラ高で推移したが、ドル円が7月18日午前安値に迫る下落となったためにトルコリラ円は円高に押される展開となり、23日未明高値4.78円から23日夜と24日早朝に4.73円へ下落した。

ドル円は7月11日夜と12日夜の覆面市場介入を挟んで161円台中盤から7月18日午前安値155.37円へ下落してから19日にいったん157.86円まで買い戻されたものの、政府自民党要人の日銀に対する追加利上げ要請的な発言により来週の日銀会合がタカ派的な内容になるのではないかとの見方が優勢となり23日夜に156円を割り込み24日早朝に155.51円を付けて18日午前安値に迫った。底割れ回避によりダブルボトム形成から反騰入りする可能性もあるだろうが、米GDP速報や米6月PCEデフレーター等の発表を通過して9月利下げ期待が増せば円高感がさらに強まって一段安へ進みかねないところであり、トルコリラ円としては円高圧力がまだ暫くかかりやすい状況と注意したい。

【中銀の引き締め姿勢継続により対ドルでリラが上昇】

ドル/トルコリラの7月23日は概ね32.99リラから32.57リラの取引レンジ、24日早朝の終値は32.85リラで前日終値の32.91リラからは0.06リラのドル安リラ高だった。
7月23日夜にトルコ中銀はインフレ抑制のために政策金利を据え置いたことは市場の予想通りだったが、確りした引き締め姿勢を継続していることで発表前の32.94リラ近辺からリラ買いが優勢となり24日早朝には32.57リラまでドル安リラ高で推移した。
7月3日高値32.30リラからリラ売り再開となり、7月17日に33.17リラ(ベンダーによっては33.29リラ等)へ取引時間中の史上最安値を更新して17日終値33.05リラで終値ベースの最安値としたが、その後はムーディーズによるトルコ格付けの引き上げもありリラの買い戻し優勢で推移している。しかし5月後半以降は6月28日から7月17日へ最安値を更新し、その後の戻りも切り下がり基調の範囲にある。
7月23日に発表されたトルコの7月消費者信頼感指数は75.9となり6月の78.3を下回り2か月連続で悪化した。

【トルコ中銀、政策金利据え置き引き締め継続】

7月23日にトルコ中銀は政策金利の週間レポレートを50.0%で据え置いた。今年3月に50.0%へ引き上げて以降はインフレ抑制のための引き締め姿勢を継続すると強調してきたが、6月の消費者物価指数の伸びが鈍化したものの7月は再上昇する可能性があるとして4会合連続の据え置きを決定した。市場の事前予想は据え置きで一致していたためサプライズ反応はなかったものの発表後はリラ高優勢の動きを見せた。
中銀は引き締め的なスタンスを継続することにより基調的なインフレは低下していくとしており、市場では一部に年末に利下げへ向かう可能性があるとの指摘もあるが、当面はよほど顕著なインフレ率の鈍化傾向が続かない限り利下げには踏み込まないだろうとみられている。

トルコ中銀は7月22日に、国内銀行と外貨・金をトルコリラと交換するスワップ入札を開始することを決定したと発表した。長期的リラ安を抑制するために外貨売り・リラ買いと金売り・リラ買いを助長してリラを不胎化させてゆくことでリラの価値を高めたいということと思われる。

【60分足 一目均衡表・サイクル分析】

【60分足 一目均衡表・サイクル分析】

トルコリラ円の概ね3日から5日周期の底打ちサイクルでは、7月18日午前安値をサイクルボトムとした強気サイクル入りとして19日午後から23日午後にかけての間への上昇を想定してきた。
7月22日午後に4.73円まで下げててから23日早朝へ高値を切り上げたものの、23日夜と24日早朝に4.73円まで再び下げているため、23日早朝高値を上抜く場合は新たな強気サイクル入りとするのを妥当とみて23日早朝高値を直近のサイクルトップとする。4.73円割れから続落する場合は24日の日中から25日午前にかけての間への下落を想定するが、23日早朝高値を超えるところからは新たな強気サイクル入りとして26日早朝から30日早朝にかけての間への上昇を想定する。

60分足の一目均衡表では7月24日早朝への下落で遅行スパンが悪化して先行スパンからも転落しているが、4.73円を下値支持線としてしっかりしているため、先行スパンを上抜き返すところからは上昇期入りとみて遅行スパン好転中の高値試し優先とするが、4.73円割れから一段安に入る場合は遅行スパン悪化中の安値試し優先とする。

60分足の相対力指数は7月22日午後から4.73円を繰り返し試す中で指数のボトムが30ポイント台でほぼフラットのため、55ポイント超えからは上昇期入りとみて60ポイント台前半への上昇を想定するが、次の40ポイント割れからは下落再開とみて20ポイント台への低下を想定する。

以上を踏まえて当面のポイントを示す。
(1)当初、4.73円を下値支持線、4.78円を上値抵抗線とする。
(2)4.76円を下回るうちは4.73円割れから4.71円前後への下落を想定する。4.71円前後は反騰注意とするが、急落商状の場合は4.70円割れを試すとみる。
(3)4.76円超えからは上昇再開と仮定して4.78円試しとする。4.78円超えからは4.80円を目指す上昇を想定するが、4.78円を超えずに反落して4.73円に迫る場合は23日早朝高値を中心として60分足レベルの三尊天井型形成から下落期に入る可能性があると注意する。

【当面の主な予定】

7月25日
 16:00 7月 製造業信頼感指数 (6月 102.8)
 20:30 週次 外貨準備高 7月19日時点
7月30日
 16:00 7月 経済信頼感指数 (6月 95.8)



注:ポイント要約は編集部

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