下落。調整下げの範囲内に留まった状態
昨日の海外市場では、米鉱工業生産、設備稼働率、住宅着工許可件数、ベージュブックなど、一連の米経済指標は好調だったものの、ウォーラーFRB理事の「利下げが妥当となる時期が近付いている」との発言や、トランプ次期大統領候補や日本の閣僚などの円安けん制発言が相次ぎ、円売りポジション整理の動きを巻き込んでドル/円が急落地合いとなり、ユーロ/円もこれに連れて170円台後半まで下落して引けました。
チャートを見ると直近の日足は安値圏で引ける陰線引けとなり、単体では下値リスクの高いものですが、5/3に付けた164.02を基点とする短期的なサポートラインが170.10-20に位置しており、これを下抜けておらず、調整下げの範囲内に留まっています。また、これを下抜けた場合でも、昨年12月に付けた153.23を基点とするやや中期的なサポートラインが168円台後半に位置しており、これを下抜けて終えない限り、短期トレンドは大きく変化しません。
一方で、直近の陰線が反発余地を試す流れを打ち消した格好となったことから、この反動で上値余地が限られ易くなっています。
上値抵抗は171.20-30,171.50-60,172.00-10に、下値抵抗は170.10-20,169.40-50,168.80-90にあります。168円を割り込んで越週した場合は165円方向への新たな下落リスクが生じます。短期トレンドは173円台を回復して引けない限り、下値リスクがより高い状態です。
ユーロ円日足
オーダー/ポジション状況
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