トランプ期待相場から現実相場に(2016年12月19日)

12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)を通過し、年内の注目イベントはほぼ消化しました。

トランプ期待相場から現実相場に(2016年12月19日)

ユーロドル:12月19日のファンダメンタル分析

年内の注目イベントはほぼ消化

ユーロドルは、前日に昨年安値(1.0463レベル)を下回り1.03台半ばへと水準を下げましたが、金曜は週末を前にした買い戻しが続き、1.0470台を欧州、NYと2度ほど試して抜けられず。昨年安値よりも上の水準では戻り売りを考える参加者が多い状況となっていました。

ユーロドル:12月19日のテクニカル分析

ユーロドルは、昨年安値を割り込んで以降は下値の目途として、大きくはパリティを考えることとなってきました。短期では11月高値1.1300を起点に12月5日の1.0507への下げ、その後の8日1.0873への戻しから考える逆N波動の61.8%押しが1.0383とほぼ先週の安値との一致を見ています。クリスマス前は調整局面となり、その後新ためて78.6%(61.8%の平方根)押しとなる1.0249レベルを試しに行く流れと考えられます。本日のところは1.04台前半を中心としたもみあいを想定、1.0480レベルをレジスタンスに、1.0400レベルをサポートとする流れでしょう。

ユーロ円は、木曜の124円台で目先の高値を付けた後は123円台前半を中心としたもみあいとなっていますが、安値を切りあげ、高値を切り下げと値幅を狭くしています。上下ともに抜けた方に動きが出やすいのですが、ユーロドルの新安値を付けた動きは日が浅く、今後も安値をトライしやすいことを考えるとユーロ円も短期的には上値を重くする動きとなる可能性のほうが高そうです。本日は123.40レベルをレジスタンスに、122.60レベルをサポートとします。

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