ユーロ売り圧力が強まるか(週報2016年12月第三週)

米10年債利回りが2.6%台に上昇したことでドルは先週全面高の展開でした。

ユーロ売り圧力が強まるか(週報2016年12月第三週)

ユーロドル:12月12日からの先週

10月31日は、前週末の引け1.0983で始まり、日中は穏やかにじりじりと下降を続け31日の安値1.0925を付けました。その後はユーロの買い戻しと思われ、NY時間に31日の高値1.0990まで上昇し、1,0980で引けました。
ユーロの動きは方向感がハッキリしない一日でした。

1日は、前日引けの1.0980で始まり、その後やや下押しして1日安値の1.0959を付けました。海外時間に入り、特にニュースなかったのですが、じりじりと上昇を続け、NY時間に入り、1日高値の1.1069を付け1.1055で引けました。

2日は、前日の引けの1.1052で始まり、直後2日の安値1.1049をつけました。ここから穏やかにじりじりと上昇してNY時間に入り、2日高値の1.1123まで上昇し1.1097で引けました。独や、ユーロ圏の経済指標が上方修正され、ユーロ買いが優勢でした。

3日は、前日引けの1.1097で始まり、そのまま3日高値の1.1126まで上昇後、欧州時間に入り今度は3日安値の1.1059へ
下押ししました。ただ、すぐに買い戻しが入りアジア時間の高値に迫る1.1120まで上戻しました。日中高値を更新できなかった事で上値重く1.1104へ下押ししての引けでした。

4日は、前日引けの1.1103で始まり、日中4日の安値の1.1079まで下押しした後、海外時間に入り、NY時間に入り、4日の高値1.1141と10月11日以来の高値を更新して上昇、1.1139で引けました。8日の米雇用統計を控えて1.1100を挟んだ神経質なもみ合いとなっていましたが、米雇用統計後に一時ドル買いが強まり1.1079まで弱含みました。

ユーロドル:12月19日からの今週

シカゴIMM:短期投機・投資家によるユーロの売り持ち高は前週から大きく減少。
過去最高の買い持ち高は、2007年5月15日 +119,538、
過去最高の売り持ち高は、2010年2月9日 -57,152

シカゴVIX指数:投資家の恐怖心理の度合いを示す指数、
12.2(-0.59)VIX指数は下落しての引け。ここまでの上昇に対する調整の動きが意識された調整の動き。
2016年最大は32.09、過去最大は2014年の31.06、過去最安は1993年の8.89、直近では2006年の9.39

来週は、8日の米国大統領選挙が最大の焦点です。

何れが次期米大統領に決まっても市場はそれなりの動きをするものと考えますが、万一トランプ氏となった場合はそのマグニチュードの想像がつきにくい状況です。
相場が動き出してからの始動が良いと思います。

オーダー/ポジション状況

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