ユーロ円 反発余地を探る動き。下値リスクを残した状態(24/6/6)

円の全面安となった流れを受けて、海外市場でもユーロ/円はじり高の展開となりました。

ユーロ円 反発余地を探る動き。下値リスクを残した状態(24/6/6)

反発余地を探る動き。下値リスクを残した状態

昨日の東京市場では寄り付き早々から、ドル買い/円売りや、他通貨での円の売り戻しの動きが強まって、円の全面安となった流れを受けて、海外市場でもユーロ/円はじり高の展開となりました。NY市場に入ると、米ADP雇用報告で雇用者数が市場予想を下回ったことからドル売り動意がやや強まりましたが、その後に発表されたISM非製造業景況指数が53.8と市場予想を大きく上回ったことから、ドルの買い戻しの動きが強まりました。しかし、対ユーロではECB金融政策発表を控えてユーロが対ドルで小動きとなったことから、円売りが強まった流れを受けて、ユーロ/円は陽線で切り返して終えています。

チャートを見ると、直近の日足は東京市場(9:00am)で前日足から大きく上寄りのスタートとなり、寄付き安値の陽線で続落を食い止めています。前日の大陰線の値幅内に入り込んだ形ですが、陰線の値幅を切り返すには至っておらず、調整下げが一巡したとは認められません。一方で、下値も、昨年12月に付けた153.23を基点として下値を切り上げる流れを維持しており、反落した場合でも166円台が強い下値抵抗として働く可能性が高いと見られます。この日足のサポートラインは166.00近辺に位置しており、これを大きく割り込んで終えない限り、短期トレンドは“弱気”に変化しません。上値抵抗は169.90-00,170.20-30,170.60-70にありますが、全て上抜けて終えれば“強気”の流れに戻して一段の上昇に繋がり易くなりまさす。下値抵抗は169.30-40,168.80-90,168.50-60,168.00-10にあります。全て下抜けて終えた場合は再び下値リスクが高くなり、166円方向への一段の下落リスクが生じます。

反発余地を探る動き。下値リスクを残した状態

ユーロ円日足

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