ユーロ円 目先天井を確認した可能性、下値余地も拡がり難い状態(24/4/30)

ユーロ/円は165円台後半まで急落しましたが、ドル/円での値ごろ感からのドル買いも出て下げ渋り、167円台半ばまで反発して引けています。

ユーロ円 目先天井を確認した可能性、下値余地も拡がり難い状態(24/4/30)

目先天井を確認した可能性、下値余地も拡がり難い状態

昨日のアジア市場でユーロ/円は、先週末の流れを受けて171.59と史上最高値を更新しましたが、その後、日銀による為替介入と思しきドル/円の売りが出て、円が急騰地合いとなりました。欧州市場に入ってもこの流れが続き、ユーロ/円は165円台後半まで急落しましたが、ドル/円での値ごろ感からのドル買いも出て下げ渋り、167円台半ばまで反発して引けています。

チャートを見ると、直近の日足は上下のヒゲが非常に長く、値幅が6円余りある大陰線が出ており、前日の大陽線を打ち消した形となりました。単体では下値リスクがより高いものですが、チャート上では下値を切り上げる流れを維持しており、また、165.60-70の日足の下値抵抗にも跳ね返されています。調整的な押しの範囲内に留まっており、短・中期トレンドは“ユーロ強気”の流れを変えていません。163円を割り込んで終えた場合は短期トレンドが変化して下値リスクが点灯しますが、この場合でも160円台に強い下値抵抗が控えており、中期トレンドは159円を割り込んで越週しない限り、大きく変化しません。

一方で昨日付けた171.59はユーロ発足以来の高値であり、目先天井を確認した可能性も高いとみられます。168円台を回復して引ければ底打ち確認の可能性が生じますが、上値トライの流れに戻した場合でも170円台に実体を乗せて終えない限り、上値余地も拡がり難いでしょう。上値抵抗は167.90-00,168.30-40,169.00-10,169.40-50,170.00-10に、下値抵抗は167.00-10,166.50-60,166.10-20,165.60-70にあります。

目先天井を確認した可能性、下値余地も拡がり難い状態

ユーロ円日足


(移動平均線 赤:21日、青:120日、緑:200日)

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