上値余地を探る動き。163円を割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯
ユーロ円日足
直近の日足は実体が小さく下ヒゲの長い陽線引けとなり、下値トライに大きく失敗して引けた形となりました。この反動で上値トライの動きが先行すると見られますが、この急反発で既に大きなエネルギーを消耗していることや165.10-20の抵抗を上抜け切れておらず、これを攻め切れない可能性も高いと見られます。
一方で163.00-10の日足の下値抵抗も守っており、“ユーロやや強気”の流れを変えていないことから、163円台前半の下値抵抗を支えとして、上値余地を探る動きが継続すると見られます。
但し、163円を割り込んで終えた場合は短期トレンドが変化して調整下げ局面入りの可能性が高くなり、161.90-00にある日足、週足の下値抵抗を切り崩しつつ160〜161円方向への下落リスクが生じます。
逆に165.10-20の抵抗をクリアして165.50超えで終えれば“強気”に変化して上値余地が拡がり易くなります。日足の上値抵抗は165.10-20,165.50-60,167.10-20,167.80-90に、下値抵抗は、164.00-10,163.40-50,163.00-10にあります。
21日、120日、200日線は164.05,161.04,159.70に位置しており、短・中期トレンドをサポート中ですが、163.00を割り込んで終えた場合は短期トレンドの変化に要注意。
ユーロ円週足(移動平均線 赤:31週、青:62週)
一方直近の週足は高値圏で引ける陽線で前週の陰線を切り返しており、下値を切り上げる流れを維持しています。また、この陽線が下値トライにも失敗しており、短期トレンドは“ユーロ強気”の状態にあります。165円台に乗せ切れずに越週しましたが、週足の形状は改善しており、今週も上値トライの流れが継続するとみられます。
但し、163円割れで越週した場合は“ニュートラル”な状態に戻します。さらに160円を割り込んで越週した場合は中期トレンドの変化に要注意。今週の週足ベースで見た上値抵抗は165.00-10,167.10-20,168.00-10に、下値抵抗は、164.20-30,163.20-30,160.80-90にあります。
31週、62週移動平均線は160.33と155.69に位置しており中期トレンドは“ユーロ強気”の流れに変わりありません。
上値は、164.90-00に軽い抵抗が、165.10-20、165.50-60に強い抵抗がありますが、全てクリアして終えれば新たな上昇エネルギーを得て一段のユーロ上昇へ。上値抵抗は166.10-20,166.60-70,167.10-20,167.80-90,168.00-10にあります。下値は、164.50-60に軽い抵抗が、163.90-00,163.50-60,163.20-30,163.00-10に強い抵抗がありますが、全て下抜けて終えた場合は、調整下げ局面入りの可能性が高くなり、下値余地がさらに拡がり易くなります。
可能性がまだ低いと見ますが、日足が159.50以下で終えるか週足が160円台を割り込んで越週した場合は調整下げに留まらずに、中期トレンドも変化する可能性が生じます。
オーダー/ポジション状況
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