東京市場株と円の動きの乖離進む
株価の上昇止まらず、ドル円は頭打ちで方向感なく
ECB理事会を控えた東京市場では連日の欧米の株高に日経平均をはじめとする各指標が追随、軒並み今年の高値を更新する動きとなりました。日経平均株価は268円高の18,765円で終了しています。終値ベースでの今年の最高値更新となっています。
一方でドル円は伸び悩み午前中に高値113.86をつけた後はいったん113.13まで下落、その後は方向感をなくして113円台半ばを挟んでの動きです。
今朝方発表された本邦の3QGDP改定値は季節調整済み前期比で+1.3%と事前予想2.3%を下回りました。また、GDPデフレターは-0.2%こちらも予想・前回の-0.1%よりも悪化しています。同時に発表された経常収支は1兆7,199億円の黒字、黒字額は事前予想を上回りました。今晩は21:45にECBが政策金利を発表、その後22:30から総裁記者会見です。
イタリアの改憲国民投票が否決され、政治的な混乱から問題銀行の救済の遅れが心配される状況でもあり、ECB理事会では量的金融緩和の延長が予想されています。
過熱感の薄れから、ドル円再度上昇再開の可能性も
市場ではイベントを控えながらも上昇の勢いの衰えない株式市場と方向感を失う為替市場の連関性が一時的に薄れています。
ただ、このところ上値が重くレンジ取引が続いただけにドル円相場の過熱感を示すオシレーター系の指標は沈静化しており、ECB、FOMC等の終了後は更なるドル買いが発生する余地が生じています。
チャート的には今日のところは一目均衡表の転換線113.10で下げ止まっていますので、ECBの結果後もこの水準を下回らないようであれば、下値はそれなりに固そうです。
序盤の欧州株価指数先物は概ね堅調に推移。
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