“上値余地を探る動き”。163.60-70の抵抗を上抜けて終えれば一段の上昇へ。
先週末の海外市場ではNY連銀製造業景気指数、ミシガン大消費者信頼感指数など、米経済指標は予想比悪かったものの、米インフレが高止まり傾向にあることから、マーケットではFRBメンバーによる利下げ予想が年3回から2回に変更されるのでは、との見方が強まり、米10年債利回りが上昇しドル全面高となっています。マーケットは20日のFOMC終了後に発表されるドットチャートやパウエルFRB議長の記者会見の内容に注目しています。日本のマイナス金利解除については既に織り込み済みで、緩和的な政策が継続するとの見方から先週末の為替市場ではドル/円が上昇、ユーロが対ドルで小動きの展開となる中でユーロ/円は162円台に乗せて引けています。
直近の日足は陽線で切り返して上値トライの可能性に繋げています。162.50-60の抵抗を終値ベースで上抜け切れていませんが、日足の形状が改善しており、3/11に付けた160.22で調整下げが終了した可能性が点灯中です。日足が163円台に乗せて終えれば下値リスクが後退、163.60-70の抵抗を上抜けて越週するか164.00-10の抵抗をクリアして終えれば“ユーロ強気”の流れに戻して一段の上昇へ。逆に161.00-10の抵抗を下抜けて終えた場合は日足の形状が悪化して下値余地が若干拡がり易くなります。160円割れで終えた場合は短期トレンドの変化に要注意。上値抵抗は162.50-60,163.10-20,163.60-70,164.00-10に、下値抵抗は162.00-10,161.40-50,161.00-10,160.60-70にあります。
ユーロ円日足
(移動平均線 赤:21日、青:120日、緑:200日)
オーダー/ポジション状況
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