ユーロ円 テクニカル週報(2024年3月第2週)

直近の日足は前日の陰線の下ヒゲ部分に実体を置く陰線引けとなり、上値を急角度で切り下げています。

ユーロ円 テクニカル週報(2024年3月第2週)

調整下げの動き。158円割れの越週で中期トレンドも変化。

163.60-70の抵抗を上抜けて終えれば“ユーロ強気”に変化。

ユーロ円日足

ユーロ円日足

直近の日足は前日の陰線の下ヒゲ部分に実体を置く陰線引けとなり、上値を急角度で切り下げています。日足の形状が悪化していますが、160円台の下値抵抗を守っており、調整下げに留まる可能性を残しています。但し159.50以下で終えた場合は新たな下落リスクが点灯、158円台も割り込んで終えた場合は、調整下げに留まらず、新たな下落リスクが生じます。逆に163円台に実体を戻せば下値リスクがやや後退、163.60-70の抵抗を上抜けて終えれば“ユーロ強気”の流れに戻して、一段の上昇に繋がり易くなります。
日足の上値抵抗は161.60-70,161.90-00,162.60-70,163.00-10に、下値抵抗は160.30-40,159.90-00,159.40-50,159.00-10にあります。21日移動平均線は162.26に位置しており、これを下抜けて短期トレンドが“ユーロ弱気”に変化していますが、120日、200日線は159.66と158.31に位置しており、中期トレンドをサポート中です。

ユーロ円週足(移動平均線 赤:31週、青:62週)

ユーロ円週足(移動平均線 赤:31週、青:62週)

一方直近の週足を見ると安値圏で引ける陰線引けとなり、下げ余力を残した形で越週しました。今週も下値余地を探る動きが強まると見ていますが、昨年3月に付けた138.83を起点とするやや中期的なサポートラインの下値抵抗が158.30-40に位置しており、これを割り込んで越週しない限り、調整下げの範囲内となります。また、163円台に実体を戻して越週すれば、調整下げが終了した可能性が高くなり、下値リスクがやや後退。163.60-70の抵抗を上抜けて越週した場合は、“ユーロ強気”の流れに戻して一段の上昇に繋がり易くなります。
今週の週足ベースで見た上値抵抗は161.90-00,162.90-00,163.60-70に、下値抵抗は160.00-10,158.70-80,158.30-40にあります。31週、62週移動平均線は159.26と153.46に位置しており、中期トレンドをサポート中ですが、158円台を割り込んで越週した場合は、中期トレンドも変化します。

上値は、161.50-60に軽い抵抗が、161.90-00,162.10-20,162.60-70,162.90-00にやや強い抵抗が出来ていますが、163円台に乗せて終えれば調整下げが一巡した可能性が点灯、163.60-70の抵抗を上抜けて終えた場合は“ユーロ強気”の流れに戻して上値余地がさらに拡がり易くなります。
下値は、160.30-40,160.00-10,159.80-90に強い抵抗があり、調整下げに留まるなら下値余地はこの辺りが限度となりますが、159.50-60の抵抗を下抜けて終えた場合は新たな下落リスクが点灯、158.90-00,158.60-70,158.30-40、158.00-10の抵抗を全て切り崩して158円台を割り込んで終えた場合は、中期トレンドも変化して155〜156円方向への一段の下落リスクが生じます。

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