“ユーロ強気”を維持。161.50以下で終えた場合は短期トレンドの変化に要注意
新規材料難の中、欧州市場で発表されたユーロ圏2月の景況感指数が95.8と前月の97.9から低下し、2021年3月以来の低水準となったことからユーロ売りとなり、ユーロ/円は162円台後半まで下落しましたが、その後スロバキア、ラトビア中銀総裁の早期利下げに否定的な発言が見られたことや、米10年債利回りの低下にユーロの買戻しが入り、ユーロ/円も163円台前半に反発して引けました。朝方は堅調に推移していたユーロ/円ですが、高田日銀審議委員が講演で「不確実性はあるものの、2%の物価目標の実現がようやく見通せる状況になってきた」と述べたことが伝わり、ユーロ円は162円台前半まで反落しています。
日足を見ると、実体の小さい陽線で続落を食い止めて上値トライの可能性に繋げていますが、上昇エネルギーの強いものではなく、急伸にも繋がり難いと見られます。短期トレンドは“ユーロ強気”の流れを維持していますが、162円台を割り込んで終えた場合は日足の形状が悪化して下値余地が若干拡がり易くなります。逆に163.60-70の抵抗を上抜けて越週するか、日足が164.20超えで終えれば一段の上昇に繋がり易くなります。上値抵抗は163.60-70,164.10-20,164.60-70に、下値抵抗は162.10-20,161.40-50にあります。全て下抜けて終えた場合は短期トレンドの変化に要注意。
ユーロ円日足
(移動平均線 赤:21日、青:120日、緑:200日)
オーダー/ポジション状況
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