豪ドル/円、短・中期ともに強気を維持。86円台に強い抵抗あり
トランプ新大統領の政策(大規模なインフラ投資、企業減税)への期待感やドル金利の上昇にドル高、株高が先行、この流れを受けて円安が急となり、豪ドル/円相場は強い上昇トレンドに入っています。一方、豪州経済については消費、内需ともに堅調で、大きな悪材料は見受けられませんが、対米ドルでは豪ドル安/ドル高基調に変化が認められず、短・中期的な下落トレンドにあることから、豪ドル/円相場についても、急伸には繋がり難く、ゆっくりとした上昇基調が続くことが予想されます
日足を見ると、11/9の米大統領選開票時に付けた76円台で底打ち、反転の流れに入っており、また、11/9の日足が短・中期移動平均線を一気に上抜けて、短・中期トレンドが豪ドル強気に転換しています。トレンドが変化してまだ日が浅いことから、豪ドルの急落には繋がり難く上昇余地を探る動きが継続することが予想されます。日足の下値抵抗は83.10-20に、上値抵抗は86.00-20にあります。短期トレンドは83円割れで下値リスクが点灯しますが、81円割れで越週しない限り、中期トレンドは大きく変化しません。21日、200日移動平均線も81.85と80.05にあり、短・中期トレンドをサポートしています。
一方直近の週足は、84円台に実体を置く大陽線の出現となり、この足が81.88にあった62週移動平均線を大きく上抜けて越週しています。また、82.50-60にあった週足の上値抵抗もしっかりと上抜けており、中期トレンドも新たな上昇トレンド入りした可能性が高くなっています。一方で86円台に日足、週足ベースで見た強い上値抵抗があることや、これを上抜けた場合でも31ヵ月鵜移動平均線が88円台後半に位置していることから、今後は86〜88円台が中・長期的な上値抵抗として働く可能性にも注意する必要があります。
しかし、11月足が高値引けの大陽線で越月したことや、この陽線が76円台の中・長期的な下値抵抗に跳ね返されていることから、少なくとも、今月中はまだ急落とはなり難く、一段の上昇に繋がる可能性が高いと見ています。週足の上値抵抗は86.00±10銭に、下値抵抗は82.00-10にあります。31週、62週移動平均線は78.65と81.88にあり、中・長期トレンドは豪ドル強気の流れにあります。
豪ドル/円【週足】:(11/30現在31週移動平均線は78.65に62週線も81.88にあり、短・中期トレンドは豪ドル強気の流れにある)
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.25
東京市場のドルは154円台を回復、ベッセント氏発言がドル買い材料となるか(24/11/25)
東京時間のドル・円は、153円台まで下落していたが、次期米財務長官に指名されたベッセント氏によるドル高容認発言が伝わったことで154円台まで値を戻した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.25
ドル円 基本はレンジ見込みだが予断許さず(11/25夕)
週明けの東京市場は「行って来い」。一時ドル売りが優勢となったが底堅く、そののちVの字型の回復をたどっている。
-
ユーロ(EUR)の記事
Edited by:山中 康司
2024.11.25
ユーロ ユーロは上げても下げても売りの展開(週報11月第4週)
先週のユーロドルはウクライナ・ロシアの戦争激化懸念から年初来安値を大きく更新する一週間となりました。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:橋本 光正
2016.12.01
豪州10月小売売上高(2016年12月1日)
豪州小売売上高は6ヶ月移動平均線が2015年初をピークにして下降トレンドでしたが、やっと底打ちかけた流れになっています。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。