日経平均続落、ドル円方向感無し
昨晩は欧米市場でも「トランプ相場」の行き過ぎに警戒感が広がり、株価は軒並み下落しました。一方でイラク石油相の「OPEC合意に協力する」との発言に原油先物が46ドル台に反騰。ドル円は相反する材料に112円台を中心に迷走状態となっています。
海外株式市場反落の流れを受けて東京市場で日経平均も続落、49円安の18,307円で終了。
まずは合意の可否が二転三転しているOPECの原油減産交渉の帰結を見極めないことには次の相場の基点が定まらない状況です。ただ、すぐにでもまとまりそうな話に聞こえた9月末の会合からここまで、ロシア、イラン、イラクがそれぞれの立場をばらばらに主張し続けた経緯を考えると、現在もイランがサウジアラビアの提案を7%程度上回る産油量の確保を主張していると伝えられることからも減産合意に達するのは容易ではないと想像されます。OPECの正式会合は欧州時間30日にウィーンで開催される予定です。
もし、減産協議が決裂した場合には、原油先物価格下落と多少の円高は覚悟する必要がありそうです。
今晩は22:30に米3QGDPの改定値、0:00には消費者信頼感指数の発表があります。また、ニューヨーク連銀のダドリー理事、FRBパウエル理事のスピーチも予定されています。
序盤の欧州株価指数先物はまだら模様です。
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