ニュージーランドドル週報(2023年12月第5週)

NZドルは対米ドルで続伸、対円でも堅調に推移しています。

ニュージーランドドル週報(2023年12月第5週)

NZ/円、短期はやや強気。中期は強気を維持。88円割れの越週で下値リスクが点灯。

今週はNZ独自の注目材料はなく、アメリカの早期利下げ観測への思惑からドルが全面安の展開となっています。NZドルは対米ドルで続伸、対円でも堅調に推移しています。

チャートを見ると、日足は12/7に付けた87.71と、12/14に付けた87.81で短期的な二番底を確認して上値余地を探る動きが進行中です。この短期的な日足の下値抵抗が89.20-30にありますが、これを割り込んで終えた場合は下値余地が若干拡がり易くなります。また、88円を割り込んで終えた場合は短期トレンドが変化してNZの下落余地がさらに拡がり易くなります。一方上値は90.40-50にやや強い抵抗が出来ており、直近の日足(12/27)もこれにぶつかっていますが、90.50超えで終えれば上値余地がさらに拡がり易くなります。日足の上値抵抗は90.40-50,90.90-00,91.20-30に、下値抵抗は89.20-30,88.60-70,88.10-20にあります。88円を下抜けて終えた場合は短期トレンドが変化します。21日移動平均線は89.63にあり、これを挟んで推移していますが“ダマシ”の範囲内です。しかし、120日、200日線は88.26と86.98に位置しており中期トレンドをサポートしています。

一方週足を見ると、寄付き安値の陽線引けとなり上値トライの可能性に繋げていますが、2手前の大陰線の影響を受けた状態にあり、90.90-00の抵抗を上抜けて越週するまでは下値リスクにも注意が必要です。一方で今年3月に付けた80.44を基点として下値を切り上げる流れに変わりなく、短期トレンドは“NZやや強気”の流れを維持しています。このサポートラインの下値抵抗は88.10-20にあります。週足ベースで見た上値抵抗は90.40-50,90.90-00に、下値抵抗は88.70-80,88.10-20にあります。88円を割り込んで越週した場合は短期トレンドが変化します。31週、62週移動平均線は88.06と86.16に位置しており、中期トレンドも“NZ強気”の流れを維持しています。

NZ/円、短期はやや強気。中期は強気を維持。88円割れの越週で下値リスクが点灯。

NZ/円【週足】
12/27現在、31週移動平均線は88.06に、62週線も86.16にあり、中期トレンドをサポート中。

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