豪ドル/円、短期はやや強気、中期は強気を維持。96円割れの越週で下値リスクが点灯。
今週はオーストラリア独自の注目材料がなく、週初は海外市場休場で動意の乏しいスタートとなりましたが、アメリカの早期利下げ観測が根強くまた長期金利も低下傾向を示したことから、週央からはドル全面安の流れが顕著となり、豪ドルは対米ドルで続伸、対円でも小確りの展開となっています。
チャートを見ると、日足は12/7に付けた93.73で底打ち、上値余地を探る動きが継続中です。この短期的なサポートラインは96円台前半に位置しており、短期トレンドをサポートしています。一方上値は、11/24に付けた98.54を戻り高値として上値を切り下げて来た流れから上抜けた位置をキープしており、上値トライの可能性に繋げていますが、直近の日足(12/27)が97.50-60の上値抵抗にぶつかって押し戻されており、これを上抜けて来ないと上値余地も拡がり難い状態です。日足の上値抵抗は97.50-60,97.80-90,98.10-00に、下値抵抗は96.80-90,96.50-60,96.20-30にあります。96円を割り込んで終えた場合は短期的なサポートラインを下抜けて、下値リスクが点灯します。21日移動平均線は96.43に位置しており、短期トレンドをサポート中ですが、96円を割り込んで終えた場合は、下値リスクがやや高くなります。120日、200日移動平均線は95.40と94.00に位置しており、中期トレンドをサポート中です。
一方直近の週足を見ると、寄付き安値の陽線引けとなり上値トライの流れが継続中ですが、この2手前にある大陰線(高値97.95)を上抜けておらず、週足の形状が改善していないため下値リスクを残した形となっています。今週も上値トライの動きが継続中ですが、97.80-90の抵抗を上抜け、98円台に乗せて越週するまでは上値余地も拡がり難いでしょう。また、週足の下値抵抗が96.10-20にありますが、96円台を割り込んで越週した場合は、95.00〜94.50近辺までの下落リスクが生じます。さらに94円台も割り込んで越週した場合は中期トレンドが変化します。週足の上値抵抗は、97.80-90,98.40-50に、下値抵抗は96.10-20,95.30-40,94.80-90にあります。31週、62週移動平均線は95.35と93.15にあり、中期トレンドをサポート中です。
豪ドル/円【週足】
12/27現在、31週移動平均線は95.35に、62週線は93.15にあり、中期トレンドをサポート中。
オーダー/ポジション状況
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