ドル円141円台、米長期金利急低下でドル売り優勢 (12/28午前)

28日午前の東京市場でドル円は141円台でのもみ合い。

ドル円141円台、米長期金利急低下でドル売り優勢 (12/28午前)

ドル円141円台、米長期金利急低下でドル売り優勢

28日午前の東京市場でドル円は141円台でのもみ合い。朝方141.81レベルで取引の始まったドル円は、昨晩の米長期金利の急低下を受け続落し、9時過ぎに141.17の安値をつけました。しかし、期末の実需を見越した、ややあからさまな公表仲値押上げとも取れる動きに、10時前にかけて141.66まで上昇。年末年始を挟み、本日のドル円のSPOT応当日は1/4となるため、当日物である公表レートは高値141.66に7日分のスワップポイント17-8銭を加算した、141.83から84あたりとしていた銀行が多かったようです。その後は「需給要因」がはげ落ちたことで再び値を崩し、東京時間正午現在は141.41で取引されています。

日経平均株価は、ドル円の急落を受け反落。素材、金融等がかろうじてプラスを保った他は全業種で下げ、下げ幅は一時200円を超えました。売り一巡後は買い戻しも入ったものの戻りは鈍く、177円安で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場では、日銀植田総裁のハト派ともとれるNHKのインタビューに、欧州序盤にドル円は142.84まで値を上げる場面がありました。しかし、植田総裁の語った内容は、早期の緩和策転換の可能性も否定はしないなど、全般的には玉虫色であったこと、米国時間に発表された、リッチモンド連銀製造業景況指数の予想外の悪化から米長期金利が急低下したこと等に、ドル円は米国時間に急速に値を崩し、一時141.55まで下げた後、やや戻して141.82で取引を終えています。

テクニカルにはドル円は、昨晩からの更なる下落で、200日移動平均線(本日142.97レベルを上昇中)を明確に下放れつつあり、ドル売り地合いが強まっています。12/14につけた直近安値140.97を割り込むと、139円台半ばまでの下値余地が広がりそうです。

ドル円141円台、米長期金利急低下でドル売り優勢

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