東京市場のドルは141円10銭まで下落、14日以来となる140円台入りを警戒(23/12/28)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日米金利差縮小に伴うドル売りが継続し141円18銭まで下落した。

東京市場のドルは141円10銭まで下落、14日以来となる140円台入りを警戒(23/12/28)

東京市場のドルは141円10銭まで下落、14日以来となる140円台入りを警戒

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日米金利差縮小に伴うドル売りが継続し141円18銭まで下落した。

昨晩の海外時間では、米連邦準備制度理事会(FRB)が最速で3月にも利下げを開始するとの観測が高まったことから、米10年債利回りは7月以来となる3.8%台割れの水準まで低下。日米金利差縮小を受けて、ドルは売られ141円台半ばまで下落した。

東京時間もこの流れは継続。時間外の米10年債利回りは3.80%台と小幅な反発に留まったことなどから、ドルはじりじりと切り下げ141円10銭まで下落した。取引時間中は目立った売買材料は観測されていないが、12月14日以来となる141円割れを警戒した一日となった。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:141円62銭
高値:141円66銭
安値:141円10銭
終値:141円16銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:157円28銭
高値:157円47銭
安値:156円77銭
終値:156円83銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:96円93銭
高値:97円20銭
安値:96円55銭
終値:96円65銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:181円28銭
高値:181円39銭
安値:180円73銭
終値:180円81銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:33477円47銭
高値:33571円73銭
安値:33411円24銭
終値:33539円62銭(前日比−141円62銭)

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

22時30分、米、新規失業保険申請件数(17日-23日)、前回:20.5万件、市場予想:21.0万件
22時30分、米、11月の卸売在庫、前回:−0.4%、市場予想:−0.2%
24時00分、米、11月の中古住宅販売成約件数、前回:−1.5%、市場予想:1.0%
25時00分、米、週間石油在庫統計(16日-22日)、前回:290.9万バレル

※予定は変更することがございます。

【テクニカル分析】

日足ベースのドル・円は、一目均衡表では、遅行スパンが実線を大きく下回っているほか、雲下限も下放れているなど三役逆転が示現したままだが、ボリンジャーバンドでは、拡大する−2σ水準手前で下げ止まっており、下値不安はやや解消されつつある。ただ、11月13日の年初来高値151円95銭を起点とした上値抵抗線をクリアできていない状況が続いていることから、トレンドは弱いままと考える。

足元、9日移動平均線(9MA)や200MA水準でもみ合っていたが、昨晩の海外時間以降、ドルは下げ足を速めており、9MAや200MAを明確に下回った。12月14日の直近安値である140円96銭が間近に迫っており、仮にこの水準を割り込むと下へのバイアスが強まる可能性がある。また、年末年始で参加者が少ないことから、一方向に傾きやすいことも頭に入れておきたい。

今晩の海外時間では、新規失業保険申請件数や中古住宅販売成約件数など市場への影響力がそれなりにある経済指標が発表される。仮に日米金利差が3.2%を割り込むような一段の米金利低下となった場合、年明けの米雇用関連の経済指標の発表(3日のJOLTS求人件数、4日のADP雇用者数、5日の雇用統計)前に、140円割れを試す展開も意識しておきたい。

下向きのバイアスが強まっていることから、今晩の海外時間は一段安を警戒。上値メドは141円70銭、下値メドは140円70銭とする。


※本日をもって年内終了となります。次号は1/9を予定しております。来年もよろしくお願いいたします。

東京市場のドルは141円10銭まで下落、14日以来となる140円台入りを警戒

ドル円日足

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