3. オーストラリアドル週報（2023年12月第1週）

オーストラリアドル週報（2023年12月第1週）

豪ドルは対米ドル、対円で反落しました。しかし、トレンドを変えるほどの下落にも繋がっておらず、調整的な押しの範囲内に留まっています。

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オーストラリアドル週報（2023年12月第1週）

豪ドル/円、短期は強気。中期も強気。96.50以下で終えた場合は下値リスクが点灯。

28日の海外市場では、ウォーラーFRB理事が講演で将来の利下げの可能性を示唆したことから、ドル全面安の展開となりましたが、翌29日に発表された豪10月CPIが前年同月比4.9％と、前月の5.6％から低下し、また市場予想の5.2％も下回ったことから、豪ドルは対米ドル、対円で反落しました。しかし、トレンドを変えるほどの下落にも繋がっておらず、調整的な押しの範囲内に留まっています。

チャートを見ると、日足は3月に付けた86.06を基点として下値を切り上げる流れにあり、このやや中期的なサポートラインの下値抵抗は95円台にあります。また、10/3に付けた93.00を基点として下値を切り上げる流れにあり、この短期的なサポートラインの下値抵抗は95.80-90にあります。もう少し短期的な視点で見ると、10/26に付けた94.25を基点とするサポートラインの下値抵抗が97.40-50にあり、やや強い下値抵抗として働いていますが、97円を割り込んで終えた場合は下値リスクがやや高くなります。さらに96.50以下で終えた場合は下値リスクが点灯、95円割れで終えた場合は新たな下落リスクが生じます。

一方上値は98.50-60にやや強い上値抵抗があり、週初の上値トライでもこれにぶつかって反落しています。このため、98.50超えで終えるまでは上値余地も拡がり難い状態です。日足の上値抵抗は98.10-20，98.50-60，99.10-20，100.30-40に、下値抵抗は97.40-50，97.00-10，96.80-90にあります。21日、120日、200日移動平均線は97.44，95.33，93.40に位置しており、短・中期トレンドは“豪ドル強気”の流れに変わりありません。

一方直近の週足は陽線引けとなり、小幅続伸して終えており、下値を切り上げる流れにあります。今週は98.50超えトライに失敗して反落していますが、調整的な下げの範囲内に留まっており、トレンドの変化は認められません。但し、96.50以下で終えた場合は下値余地がもう一段拡がり易くなり、95円台前半〜94円台後半までの下落リスクが生じます。週足の上値抵抗は98.40-50，100.30-40に、下値抵抗は97.40-50，96.70-80，95.20-30にあります。98.50超えで越週した場合は一段の上昇へ。逆に96.50以下で終えた場合は下値余地がもう一段拡がり易くなります。31週、62週移動平均線は94.70と92.94にあり、中期トレンドをサポート中です。

豪ドル/円、短期は強気。中期も強気。96.50以下で終えた場合は下値リスクが点灯。

11/30現在、31週移動平均線は94.70に、62週線は92.94にあり、中期トレンドをサポート中。

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