オーストラリアドル週報(2023年11月第4週)

豪ドルは対米ドルで小確りの展開、対円では金利差を意識した豪ドル買いが強まり強調推移となっています。

オーストラリアドル週報(2023年11月第4週)

豪ドル/円、短期は“強気”中期も強気”。96.50以下で終えた場合は下値リスクが点灯。

11/21に公表された11/7開催の豪中銀金融政策決定会合議事録では「基調インフレがこれまでの数カ月で予想されていたよりも持続的であった」「インフレ率が目標範囲の上限にまで低下するのは2025年後半」「2025年末までにインフレ目標を達成できないリスクを緩和するために金融政策を調整することが適切」「さらなる金融政策の引き締めが必要かどうかは、今後のデータ次第」「インフレ率の目標達成のために必要なことを行う」など、インフレ鎮静化のスピードが当初の予想より緩慢であることを示唆しましたが、為替相場には影響がありませんでした。今週はアメリカのインフレ率の低下傾向を受けて利上げ休止観測が強まり、ドル全面安のスタートとなりましたが、長期金利が堅調に推移したことからドルが下げ渋り、豪ドルは対米ドルで小確りの展開、対円では金利差を意識した豪ドル買いが強まり強調推移となっています。

チャートを見ると、日足は3月に付けた86.06を基点として下値を切り上げる流れを維持ししています。また週初の下値トライでも96円台後半にある日足の下値抵抗に跳ね返されており、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れを維持しています。一方、上値も98.50-60にやや強い抵抗が出来ており、これを上抜けて終えるまでは急伸にも繋がり難い状態です。日足の上値抵抗は98.50-60,99.10-20,100.30-40に、下値抵抗は97.40-50,97.00-10,96.80-90にあります。96.50以下で終えた場合は下値リスクがやや高くなります。21日、120日、200日移動平均線は96.85,95.21と93.26に位置しており、短・中期トレンドは“豪ドル強気”の流れに変わりありません。

一方直近の週足は陽線引けとなり、前週の陰線を切り返して越週しました。この陽線の上ヒゲがやや長く、上値トライに失敗した形となった反動で、今週は下値トライの動きが先行しましたが、下値抵抗を切り崩せずに反発に転じています。今週の週足ベースで見た上値抵抗は98.10-20,98.50-60,100.30-40に、下値抵抗は97.40-50,96.80-90,96.00-10にあります。全て下抜けて越週した場合は下値リスクが点灯します。31週、62週移動平均線は94.44と92.87にあり、中期トレンドをサポート中です。

豪ドル/円、短期は“強気”中期も強気”。96.50以下で終えた場合は下値リスクが点灯。

11/23現在、31週移動平均線は94.44に、62週線は92.87にあり、中期トレンドをサポート中。

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る