ランド円ショートコメント
先週の振り返りですが「直近2週間の高値となった7.98レベルは引き続き強いレジスタンスとして意識され、下値についてはここ3週間の安値と高値の半値押し7.77を参考にしつつも7.70水準までの下げを考え、7.70レベルをサポートに、7.98レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは安値が7.87レベル、高値が8.18レベルと予想に反して8円の大台を上抜ける値動きとなりました。
先週のランド円ですが、週初こそ日経新聞のリークによる円高の動きから売りが先行したものの下げきらず、その後は一貫して下げるドルランドの動きからランド買いが強まり、テクニカルには8円の大台を超えたことでランド買いに弾みがついた動きとなりました。
ランド買いの材料としては1日に議会に提出された中間予算が好材料視され、ムーディーズも安定的な見通しを裏付けるものとしたことでランド買いにつながりました。またFOMC後の米金利低下は新興国通貨には好材料になったと言えます。それでも、8円の大台を超えたことで2022年11月以来の高値をつけるテクニカルな動きが最大の材料になったと言えるでしょう。
今週は週足チャートから見ます。
2022年後半は8.20水準を上ヒゲで何度も超えているものの抜け切れない流れが続きました。今回も8.20より上の水準ではそれなりに売りオーダーが出てくると考えられ、2022年9月高値の8.39レベルが2022年高値と2023年安値の78.6%(61.8%の平方根)戻しの8.38とも重なっているため、中期的には同水準をターゲットとしつつも上値は重たい展開が予想されます。
いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)もご覧ください。
10月安値からのサポートラインに平行なラインを引いて上昇チャンネルを表示してみましたが現在の水準がちょうど上限に位置しています。同水準が週後半には8.24レベルまで上がってきますので、同水準が上値の目途となりそうです。下値は大台を上抜けたことで8.0円の大台が強いサポートです。
今週は8.00レベルをサポートに、8.25レベルをレジスタンスとする週を考えておきます。
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