ニュージーランドドル週報(2023年11月第1週)

NZドルは対円では下値も限定的で上値トライの流れが継続中です。

ニュージーランドドル週報(2023年11月第1週)

NZ/円、短期は“下値リスクを残した状態。”中期は“強気”。

11/1に発表されたNZ7-9月期の失業率は3.9%と前期の3.6%から上昇し、約2年ぶりの高水準となりました。また雇用者数は▼0.2%となり市場予想の+0.4%を下回りました。労働賃金も+0.8%となり、市場予想の+1.0%を下回り、賃金インフレが鈍化傾向にあることを示唆しました。失業率の悪化を受けてNZドルは対米ドル、対円で反落しました。しかし、前日の日銀金融政策決定会合の結果を受けて円が大幅に売られる展開となり円独歩安の流れの中で、NZドルは対円では下値も限定的で上値トライの流れが継続中です。また、FOMC後の長期金利の低下を受けて米ドルが軟調推移となっており、対米ドルでも小確り推移しています。

チャートを見ると、日足は3/24に付けた80.44を基点として下値を切り上げる流れから下抜けた位置で推移していましたが、11/2現在、値動きの中では若干上抜け始めており、下値リスクが軽減された状態です。この日足の抵抗は88.30-40にあり、88.50超えで終えれば下値リスクが後退、89円台に乗せて終えた場合は“強気”に変化して上値余地がさらに拡がり易くなります。逆に87.00-10に強い下値抵抗が出来ていますが、これを割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯、86.50以下で終えた場合は短期トレンドが“弱気”に変化します。日足の上値抵抗は88.30-40,88.60-70,89.00-10に、下値抵抗は88.00-10,87.60-70,87.00-10にあります。21日移動平均線は88.19に位置しており、若干上抜けていますが“ダマシ”の範囲内です。しかし、120日、200日線は87.28と85.77にあり、中期トレンドは“NZ強気”の流れにあります。

一方直近の週足は、小陰線で終え小幅続落となりましたが下げエネルギーの強いものではありません。トレンドは弱いままですが、87.00-10に日足、週足ベースで見た強い下値抵抗が出来ており、これを割り込んで終えない限り、下値余地も拡がり難い状態です。週足ベースで見た上値抵抗は88.50-60,89.10-20,89.70-80に、下値抵抗は87.00-10,86.50-60,84.00-10にあります。31週、62週移動平均線は86.59と85.39にあり中期トレンドをサポート中です。

NZ/円、短期は“下値リスクを残した状態。”中期は“強気”。

11/1現在、31週移動平均線は86.59に、62週線も85.39にあり、中期トレンドをサポート中。

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