オーストラリアドル週報(2023年11月第1週)

豪ドルは対円で上昇トレンドを維持、対米ドルでも小確りの展開となっています。

オーストラリアドル週報(2023年11月第1週)

豪ドル/円、短期は“やや強気”。中期は“強気”。94円割れで“弱気”に変化。

10/30に発表された豪9月の小売売上高は前月比+0.9%と市場予想を大きく上回り、消費が堅調であることを印象付けました。この結果を受けて再利上げ観測が浮上し豪ドルは対米ドル、対円で買いが優勢となりました。10/31には日銀がYCCの再調整に踏み切りましたが、既に市場に織り込み済みであったこと、金融緩和政策にも変更なかったことから円が独歩安の展開となり、豪ドルは対円で上昇しました。翌11/1のFOMCでは市場の予想通り2会合連続で金利を据え置きましたが、その後のパウエルFRB議長の記者会見も内容に新味なく、タカ派的な内容でもなかったことからドル金利が低下し、豪ドルは対米ドルでも上昇しました。日銀による介入警戒感があるものの、各国中銀と日銀との金融政策には依然として大きな隔たりがあることから、豪ドルは対円で上昇トレンドを維持、対米ドルでも小確りの展開となっています。

チャートを見ると、日足は3月に付けた86.06を基点として下値を切り上げて来た流れから若干下抜けた位置で推移しており下値リスクを残した状態ですが、96.50-60の抵抗をしっかり上抜けて終えれば下値リスクが後退、97.40-50の抵抗を上抜けて終えれば“豪ドル強気”に変化して上値余地がさらに拡がり易くなります。また、10/4に付けた93.79を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しており、短期トレンドは“豪ドルやや強気”の流れにあります。但し、94円を割り込んで終えた場合は短期トレンドが“豪ドル弱気”に変化して、92円台の中期的な下値抵抗の強さを確認する動きが強まり易くなります。日足の上値抵抗は96.50-60,97.40-50,98.00-10に、下値抵抗は96.00-10,95.50-60,95.10-20,94.60-70にあります。21日移動平均線は95.08に、120日、200日線は94.50と92.82にあり、短・中期トレンドは“豪ドル強気”の流れにあります。

一方直近の週足は実体の小さい陽線引けとなりました。上ヒゲがやや長く、上値トライに失敗した影響がより強いものですが、今週はこの上ヒゲ部分に実体を置く陽線で終える可能性が高くなっており、先週足を補強して来週も上値トライの流れが継続する可能性が高くなっています。但し、月足が不安定さを残して越月していることから、97.50超えで越週するまでは下値リスクにも注意が必要です。週足ベースで見た上値抵抗は97.40-50,98.00-10に、下値抵抗は96.00-10,95.00-10,94.50-60にあります。94円割れで越週した場合は短期トレンドが変化します。31週、62週移動平均線は93.64と92.81にあり中期トレンドをサポート中です。

豪ドル/円、短期は“やや強気”。中期は“強気”。94円割れで“弱気”に変化。

11/1現在、31週移動平均線は93.64に、62週線は92.81にあり、中期トレンドをサポート中。

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