3. オーストラリアドル週報（2023年11月第2週）

オーストラリアドル週報（2023年11月第2週）

豪ドルは対米ドルで0.65台から反落、対円でも97円台半ばから反落しています。

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オーストラリアドル週報（2023年11月第2週）

豪ドル/円、短期は“やや強気”。中期は“強気”。95円割れで“弱気”に変化。

11/7、豪準備銀行は政策金利（キャッシュレート）を市場の予想通り0.25％引き上げ4.35％としました。声明では「インフレ率を目標に戻すために必要なことを行っていく」「追加引き締めは引き続き経済データ次第」「インフレ率はピークを過ぎたが依然として高水準」「インフレ率は24年末までに約3.5％、25年末には目標範囲（2-3％）の上限に達すると予想」「世界的には、中国経済の見通しと海外での紛争の影響で、不確実性が継続」などで、内容に大きな変化はありませんでした。予想通りの結果を受けて豪ドルは対米ドル、対円で小反落しました。今週はミネアポリス連銀総裁やパウエルFRB議長の金融政策に対するタカ派的な発言でアメリカの利上げ終了観測がやや後退、ドル金利も上昇してドル全面高の展開となる中、豪ドルは対米ドルで0.65台から反落、対円でも97円台半ばから反落しています。

チャートを見ると、日足は3月に付けた86.06を基点として下値を切り上げる流れに戻しており、短期トレンドは“豪ドルやや強気”の流れにあります。このサポートラインは95.00-10にあります。一方で、11/7の陰線が97.50-60の日足の上値抵抗にぶつかっており、6月に付けた97.67との二番天井となった可能性があります。現状は調整下げの範囲内ですが、95円を割り込んで終えた場合は、短期トレンドが“豪ドル弱気”に変化して、下値余地が拡がり易くなります。逆に97.50-60の抵抗を上抜けて終えれば、新たな上昇トレンド入りの可能性が生じて上値余地が拡がり易くなります。日足の上値抵抗は96.70-80，97.20-30，97.50-60に、下値抵抗は95.90-00，95.50-60，95.00-10にあります。21日移動平均線は95.57に、120日、200日線は94.76と92.96に位置しており、短・中期トレンドは“豪ドル強気”の流れにあります。

一方直近の週足は高値圏で引ける陽線となり、上値トライの流れを変えていませんが、97.40-50の週足の抵抗を上抜けきれずに越週しました。今週は週初の上値トライに失敗して反落していますが、下値抵抗を守っておりトレンド変化には至らずに、上値トライの可能性を残した状態です。週足ベースで見た上値抵抗は97.40-50，98.00-10に、下値抵抗は96.00-10，95.00-10，94.00-10，92.50-60にあります。95円割れで越週した場合は短期トレンドが変化して、下値リスクが点灯します。31週、62週移動平均線は93.92と92.84にあり、中期トレンドをサポート中です。

豪ドル/円、短期は“やや強気”。中期は“強気”。95円割れで“弱気”に変化。

11/9現在、31週移動平均線は93.92に、62週線は92.84にあり、中期トレンドをサポート中。

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