豪ドル/円、短期はニュートラル。中期は強気。93.70以下で終えた場合は弱気に変化。
25日に発表された豪7-9月期CPIは前期比+1.2%と市場予想を上回り、また前期の+0.8%から加速しました。為替市場ではこれを受けて利上げ再開への思惑に対米ドル、対円で豪ドル買いが優勢となりましたが、豪準備銀行総裁が「データは想定の範囲」とコメントしたことから、利上げ観測が後退して豪ドルは反落しました。また、27日に発表された7-9月期PPI(卸売物価指数)は前期比+1.8%と前期から上昇しましたが、為替相場には影響ありませんでした。今週はアメリカの金融引き締め策長期化観測にドル全面高となり、豪ドルは対米ドルで下落基調が継続、対円では94〜96円のレンジ内で小確りの展開となっています。
チャートを見ると、日足は3月に付けた86.06を基点として下値を切り上げる流れから下抜けた位置で推移しており、下値リスクがやや高い状態ですが、6/19に付けた97.67を直近高値として上値を切り下げて来た流れからは上抜けた位置をキープしており、また、10/4に付けた93.79を直近安値として下値を切り上げる流れも守っており、上値トライの可能性を残しています。但し、94円を割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯、93.70-80の抵抗を守り切れずに93.50以下で終えた場合は短期トレンドが“弱気”に変化して92円台の中期的な下値抵抗の強さを確認する動きが強まり易くなります。逆に96.10-20に強い上値抵抗がありますが、上抜けて終えた場合は下値リスクがやや後退、97.40-50の抵抗を上抜けて終えた場合は“強気”に変化して一段の上昇に繋がり易くなります。
日足の上値抵抗は95.20-30,95.70-80,96.10-20に、下値抵抗は94.40-50,94.00-10,93.70-80にあります。21日移動平均線は95.02にあり、これを挟んで上下動を繰り返していますが、120日、200日線は94.34と92.73に位置しており、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れに変わりありません。
一方直近の週足は小陽線で続落を食い止めましたが、上昇余力に欠けるものです。今週は上値トライの動きが先行しましたが96円超えトライに失敗して押し戻されており、レンジ内に留まった状態です。現状は94円台の下値抵抗を守って、上値トライの可能性に繋げていますが、93.70以下で越週した場合は短期トレンドの変化に要注意。週足ベースで見た上値抵抗は95.20-30,96.10-20,97.50-60に、下値抵抗は94.50-60,93.70-80,92.50-60にあります。31週、62週移動平均線は93.39と92.79に位置しており中期トレンドをサポート中です。
10/26現在、31週移動平均線は93.39に、62週線は92.79にあり、中期トレンドをサポート中。
オーダー/ポジション状況
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