オーストラリアドル週報(2023年10月第1週)

豪ドルは対米ドルで下落基調が継続、対円でも介入警戒感に豪ドル売りがやや優勢となっています。

オーストラリアドル週報(2023年10月第1週)

豪ドル/円、短期はやや弱気。中期は強気。94円割れの越週で短期トレンドが変化。

10月3日、豪準備銀行は政策金利を市場の予想通り4.10%に据え置きました。声明でさらなる引き締めが必要となる可能性を示唆しましたが、前回と変わらない内容であったことや、米金融引き締め長期化観測で米金利が上昇傾向にあることから米豪金利差が縮小せず、豪ドルは対米ドルで下落基調が継続、対円でも介入警戒感に豪ドル売りがやや優勢となっています。

チャートを見ると、日足は3月に付けた86.06を基点として下値を切り上げる流れから値動きの中で一時下抜ける場面がありましたが10月6日現在、このサポートラインを上抜けた位置に戻しており、上値トライの流れを維持しています。下値リスクがやや高いものの、6/19に付けた97.67を直近高値として上値を切り下げて来た流れからも上抜けた位置で推移しています。短期トレンドは“ニュートラル”な状態で下値リスクにも注意が必要ですが、トレンドの大きな崩れは認められません。但し、94円を割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯、93円を割り込んで終えた場合は中・長期的な下値抵抗ポイントである92円台をトライする動きが強まり易くなります。日足の上値抵抗は94.70-80,95.40-50,95.90-00に、下値抵抗は94.20-30,93.70-80,93.20-30にあります。21日移動平均線は94.96に位置しており、短期的な上値抵抗として働いていますが、120日、200日線は93.74と92.35に位置しており、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れに変化ありません。

一方週足を見ると、3週連続陽線引けとなり下値を切り上げる流れを維持して越週しましたが、直近の陽線が97円超えトライに失敗して押し戻されており、上昇余力に欠ける形となりました。今週は日銀の介入の噂で大きく下落しましたが、6日現在、サポートラインを上抜けた位置で推移しており、トレンドの変化は認められません。この週足サポートは94.40-50にあります。これを割り込んで越週した場合は下値リスクが点灯、94円割れで越週した場合は短期トレンドが変化して下値余地がさらに拡がり易くなります。週足ベースで見た上値抵抗は95.40-50,96.00-10,97.50-60に、下値抵抗は94.40-50,92.70-80,92.00-10にあります。31週、62週移動平均線は92.73と92.76に位置しており中期トレンドをサポート中です。

豪ドル/円、短期はやや弱気。中期は強気。94円割れの越週で短期トレンドが変化。

10/5現在、31週移動平均線は92.73に、62週線は92.76にあり、中期トレンドをサポート中。

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