3. オーストラリアドル週報（2023年9月第5週）

オーストラリアドル週報（2023年9月第5週）

豪ドルは対米ドルで弱含み、対円では堅調に推移しています。

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オーストラリアドル週報（2023年9月第5週）

豪ドル/円、短期は“強気”。中期も“強気”。94円割れの越週で短期トレンドが変化。

27日に発表された豪8月のCPIは前年同月比+5.2％と市場予想通りで為替相場には影響ありませんでしたがインフレがなお高水準にあることから、追加利上げの可能性に含みを持たせました。また、28日に発表された豪8月の小売売上高は前月比+0.2％と市場予想の+0.4％を下回り、為替市場では金利据え置きの観測が強まり、対米ドル、対円で売られる場面がありましたが、インフレ抑制のため利上げ再開の可能性もあって下げ渋る展開となっています。今週は米金融引き締め長期化観測に米10年債利回りが一時4.6％台に乗せる動きとなったことから、ドル全面高の流れとなり、豪ドルは対米ドルで弱含み、対円では堅調に推移しています。

チャートを見ると、日足は3月に付けた86.06を基点として下値を切り上げる流れを維持しています。また、6/19に付けた97.67を直近高値として上値を切り下げて来た流れからも上抜けた位置で推移しており、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れに変わりありません。対米ドルでのトレンドがまだ弱いため急伸にも繋がっていませんが、97.40-50の抵抗を上抜けて終えれば、強い上値抵抗を上抜けた反動で上値余地がさらに拡がり易くなります。日足の上値抵抗96.60-70，97.40-50，98.10-20に、下値抵抗は95.80-90，95.40-50，94.70-80にあります。94円を割り込んで終えた場合は短期トレンドが“豪ドル弱気”に変化します。21日移動平均線は94.85に、120日、200日移動平均線は93.54と92.22に位置しており、短・中期トレンドは“同ドル強気”の流れに変わりありません。

一方直近の週足は小陽線で終え、下値を切り上げる流れを維持しています。実体が小さく単体では上昇エネルギーの強いものではありませんが、6月に付けた97.67を基点として上値を切り下げて来た流れから上抜けた位置をキープしており、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れにあります。また、96円台にしっかり乗せて終えれば来週以降一段の上昇に繋がり易くなります。逆に、94円台を維持出来ずに終えた場合は短期トレンドが変化して92円方向への一段の下落に繋がり易くなります。週足ベースで見た上値抵抗は96.40-50，97.50-60，98.10-20に、下値抵抗は95.60-70，94.30-40，92.50-60にあります。31週、62週移動平均線は92.64と92.73に位置しており中期トレンドをサポート中です。

豪ドル/円、短期は“強気”。中期も“強気”。94円割れの越週で短期トレンドが変化。

9/28現在、31週移動平均線は92.64に、62週線は92.73にあり、中期トレンドをサポート中。

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